原宿のイベントスペース「バカント」とカフェ「粋場」(渋谷区神宮前3)で11月14日、米の祭典「第4回表参道ごはんフェス」が開催される。主催は食のプロデュース集団honshoku。
米離れの影響で米の消費が減っていることなどから、米の魅力を生活者・企業・生産者など多様な主体で見直すことを目的に開く同企画。昨年4月に始まり、年に2回、田植えと稲刈りの時期に合わせて開催。6月に開催した第3回には、20~40代の男女(4対6)を中心に約1000人が来場した。原宿や渋谷神宮前エリアの渋谷川沿いは江戸時代には「穏田」と呼ばれ、水車による精米・製粉を行う田園地帯だった歴史的背景や情報発信地であることから、同エリアを開催地に選んでいるという。
今年のテーマは「米の進化」。場内には、創業100年以上の老舗米穀専門店「隅田屋商店」(墨田区)の「古式精米法」で炊く炊きたてのご飯を使い、塩むすび(250円)や梅昆布(300円)を提供する「おむすびバー」が出店するほか、北海道米「ゆめぴりか」「ななつぼし」などの新米4種類のおにぎり(2,000円予約優先40人)、主菜1種類と副菜2種類が付く定食(950円)、おばんざい(700円)などを提供。
新米を食べ比べる食味官能試験(1,500円、定員24人、予約優先)や、米店「小池精米店」(神宮前6)三代目・小池理雄さんに教わる脱穀・もみすり体験(参加料500円、定員15人×3回)などのワークショップ、北海道の「ホクレン農業協同組合」米穀事業本部・南章也課長、デザイン会社でありながら米とおにぎりの販売店「お米や」などを手掛けるOWAN(品川区)大塚崇雄社長のトークなども展開する。
honshoku代表で東京農業大学非常勤講師の平井巧さんは「私たちは当フェスを『ごはんのファッションショー』と捉え、その時々の『お米・ごはん』のトレンドやちょっと先の情報をいち早く紹介している」と言い、「当フェスから世の中にごはんの新しい楽しみ方を発信していきたい」と意欲を見せる。
開催時間は11時~19時。入場無料。