原宿・明治通り沿いに11月5日、センシング・アイウエア「JINS MEME(ミーム)」の専門店「JINS MEME Flagship Store原宿」(渋谷区神宮前6、TEL 03-6418-6212)がオープンする。経営はジェイアイエヌ(千代田区)。
同社が構想から5年半かけて新たに開発した同商品の発売に合わせオープンした同店。同商品は、眼鏡の一番の目的機能である視力矯正だけでは「市場に限界がある」(同社マーケティング室の渡辺里実さん)ことから、さらに付加価値を持たせた商品の一つとして「自分を見るアイウエア」をコンセプトに開発。商品名は「目=me」「私=me」、動物行動学者リチャード・ドーキンスさんの造語「meme」から命名している。
同商品のみを扱う唯一の店舗となる同店は、「JINS原宿店」を改装。店舗面積は約37坪。「洗礼されたシンプルさ」を追求しつつ、什器に木材を採用するなど「温かみ」を取り入れる。CMなどを流すモニターを組み込んだミラー状の壁面は、来店客が商品を試着すると鏡になる仕掛けも備える。白いタイルの壁面は、配置を縦から横に変化させることで「心の移り変わり」を表現したという。同商品を着けてトランプタワーを作るなどして集中力を計るゲームは、ライゾマティクス(港区)とのコラボコンテンツ。
商品は、ウエリントンタイプの「ES」(4万2,120円)とスポーツサングラスタイプの「MT」(2万520円)の2種類。眼鏡としてのデザイン・機能はそのままに、両商品のフレームに6軸センサー(加速度・ジャイロセンサー)を、ESの眉間と鼻パッドには3点式眼電位センサー(まばたきや視線移動を検出)をそれぞれ備えている。
同商品は、公式アプリ「JINS MEME App」(iOSのみ、アンドロイド版は来年1月公開予定)と近距離無線通信規格「Bluetooth」で接続し、「アタマ年齢」と「カラダ年齢」を可視化。アタマ年齢=3点眼電位センサーを通じ、眼球の動きから得られる情報を基に「集中」「活力」「落ち着き」の状態を規定。平均した数値=心の活性度を年齢で示す。カラダ年齢=6軸センサーを通じ頭の動きから得られるデータを基に「活動量」「姿勢」「安定性」を規定し、歩行時の動き・姿勢や着席時の姿勢を年齢で示す。同社は合わせて、ランニングフォームをチェックし走りの改善を図るアプリなど、ユーザーベネフィットに特化したアプリも発表する。
渡辺さんは「ファッションのトレンドである『デジタルとの融合』はウエアラブルが中心になってくると思う。その中で、ミームはより実用的で身近な商品として生活になじむのでは」と自信を見せ、「世界観を感じていただき、どういう商品なのかを体験してもらいたい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~20時。