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表参道でデザインオフィス「nendo」個展 「モノとその周辺との関係性」テーマの3部構成

「空間ありきで展覧会を構成した」と話す佐藤オオキさん

「空間ありきで展覧会を構成した」と話す佐藤オオキさん

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 表参道「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)3階のギャラリー「EYE OF GYRE」(TEL 03-3498-6990)で現在、デザインオフィスnendo(港区)の個展「nendo3/3」が開催されている。

一続きの展示台で複数の空間をつないている場内

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 デザイナー佐藤オオキさん率いる同オフィスは、「小さな『!』を感じてもらうこと」をコンセプトに、東京・ミラノ・シンガポールを拠点に活動。建築・インテリア・プロダクトデザインなど幅広く手掛け、作品は米ニューヨーク近代美術館、仏ポンピドゥー・センターなどに収蔵されている。

 「『モノとその周辺との関係性』から生まれたデザイン」をテーマに、3つの展覧会を立て続けに開催する。1部は、今年ミラノ万博の「クールジャパン・デザインギャラリー」で開催された「colourful shadows」の巡回展となる「ヒト モノ スキマ」。砂糖菓子の落雁(らくがん)によく見られる形をモチーフにした愛知・常滑焼のコースターや、愛媛・大洲和紙の皿など、日本各地の技術から着想したデザイン16種類を展示する。全作品が黒を基調にしているのが特長。場内では幅25センチ幅の一続きの展示台を使うことで、複数の空間にわたる場内をつなぐことを試みた。

 空間の「際」から派生したテーブルのコレクション「brother table」を初披露するのは2部「ヘヤ モノ スキマ」(10月6日~)。空間から家具を考えることで「両社の隙間を埋める」試みで、同ギャラリーの空間を生かすことを考えてデザインしたという。

 3部は「モノ モノ スキマ」(10月30日~)。今年のロンドン・デザイン・フェスティバルで発表した、棚の隙間を利用して、2つの棚を1つに重ねることができる「nest shelf」を中心に、モノの隙間に機能を与えた「scissors」「press lamp」、モノの隙間に着想を得た形の「rain bottle」など12点を展示する予定。

 ギャラリー内が複数の空間に分かれていることから「いろいろな見せ方ができると思った。この空間ありきで展覧会を構成した」と振り返る佐藤さん。「(nendoが)ギャラリーで個展を開くことはあまりないので、新作を近くで見ていただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~20時。入場無料。11月22日まで(10月5日・29日は休場)。

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