渋谷スクランブル交差点の商業ビル「QFRONT」(渋谷区宇田川町)6階・7階が10月1日、ブック&カフェフロア「SHELF67」としてリニューアルオープンした。
ドリンクホルダーの付いたテーブルも用意する6階「TSUTAYA BOOK STORE」
2000年の同ビル開業以来、「SHIBUYA TSUTAYA」(TEL 03- 5459-2000)を出店しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC、南平台町)と、2003年から6階にカフェ「WIRED CAFE(ワイアードカフェ)」を出店していたカフェ・カンパニー(神宮前5)がコラボレーションした同フロア。両フロアは改装のため、今年4月から一時休業していた。
店舗面積は、6階=136坪、7階=146坪。2フロアにわたってCCCグループのTSUTAYA(南平台町)が手掛ける「TAUTAYA BOOK STORE」を展開。落ち着いたトーンで仕上げたフロア中央には内階段を新設し、両フロアを行き来できるようにした。
7階にはカフェ・カンパニーグループの新店「WIRED TOKYO 1999」(TEL 03-5459-1270)がオープン。席数はソファ席やテーブル席、カウンター席など117席(うち個室1部屋12席)を用意。「にぎやかな書斎」をコンセプトにした店内には、ビンテージやアンティーク調の小物をディスプレーしたほか、木調の家具を配置。従来のワイアードカフェは20代前半~30代の利用が中心なのに対し、同店は20代後半以上をターゲットに据える。店名の「1999」は、同社社長・楠本修二郎さんが起業前にカフェを開業した年に由来している。
メニューは、従来のワイアードカフェのメニューをベースにしている。トマトと柿、モッツァレラチーズのカプレーゼ(972円)や、1回グリルした生地の上にサルシッチャ・キムチ・ブルーチーズ・モッツァレラチーズ・をのせるピザ(1,620円)、アルゼンチンの郷土料理をアレンジした、牛バベット・チョリソーソーセージなどにチミチュリソースを添えるミックスグリル(2,700円)、ほうれん草を練りこんだトルティーヤに季節のフルーツとトマトをのせて食べる「フルーツピザ」(1,080円)など。
ランチ(17時まで)には、プレート(1,296円~)、パスタ(1,080円)、バーガー(1,620円)をそろえる。アルコールドリンクはワインとクラフトビール(以上756円~、いずれもサラダ・ドリンク付き)が主力。客単価は、ランチ=1,000円、ディナー=2.500円を想定。両フロアで本を購入できるほか、カフェ利用客は席で本を読め、カフェのテークアウトメニュー(ドリンク)は6階に持ち込むことができる。
同店のコンセプトは「be authentic」で、「原点に立ち返って、やんちゃであり続けよう」(楠本さん)という思いを込めたという。楠本さんは「街と一緒に発展していくコミュニティーのインフラを作りたいと思い続けている」と言い、「時代が移り変わっていく中で、人の生活や地域との共生、つながっていくメディアとしてカフェがなす役割があるのでは」と話す。
営業時間は10時~翌2時。