渋谷・金王八幡宮近くに9月10日、カフェ「cafe 1886 at Bosch(カフェ1886アット ボッシュ)」(渋谷区渋谷3)がオープンする。
自動車機器や電動工具の開発・製造などを展開する独「ボッシュ」が、ブランドコミュニケーションの一環としてオープンする世界初のカフェとなる同店。企画・運営をトランジットジェネラルオフィス(港区北青山3)に委託。空間や料理、ユニホームなどを、さまざまなクリエーターたちとコラボレーションして作り上げる。
店名は同社の創業年である1886年にちなんで命名。場所は、ボッシュ日本法人本社の1階でロビーに併設。店舗面積は167.53平方メートル。席数は85席(うちテラス16席)。Wi-Fi、電源完備。カフェエリアは、古材など「温かみのある」マテリアルを基調に、本国から取り寄せる「マグネトー式点火装置」やライトなど、同社の商品をインテリアとしてディスプレー。ロビーは、同社の商品を展示するスペースとして、本国の研究施設と同じホワイトやグレーを基調に「未来」を表現するという。デザインは建築家・インテリアデザイナー窪田茂さん(窪田建築都市研究所)が担当。
ロゴは、同社の本社がある「シュトゥットガルトの街並みにあるような街頭サイン」をイメージして、グラフィックデザイナー阿部浩二さん(INSENSE)がデザイン。ファッションブランド「マーカ」のデザイナー石川俊介さんが手掛けるスタッフのユニホームは、「昔のヨーロッパのワークスタイル」にインスパイア。オリジナルのモールスキン(=厚手のコットン)生地でワークエプロンを作る。
提供するコーヒーには、コーヒー・ロースター「トリバコーヒー」(中央区)によるオリジナルブレンドの豆を使い、深いりの「ダークロースト」(400円)やハンドドリップする浅いりの「ライトロースト」(500円)で提供。ドリンクは、ドイツビール「レーベンブロイ」(600円)などもそろえる。
フレンチ「マルディ グラ」(中央区)オーナーシェフ和知徹さんが監修するグルメサンドイッチは、ドイツの食文化をアレンジ。ドイツソーセージのオーバークライナーやマッシュポテトなどを、ライブレッドに挟む「スラバ」、カレーコーヒーパウダーのスパイスを利かせるハムカツサンド「ウィーン」(以上850円)など、常時4種類を用意。パンも具材に合わせて独自で開発した。そのほか、ドイツの軽食をアレンジしたフードも提供予定。
ボッシュのウド・ヴォルツ社長は「日本の皆さまにボッシュというブランドを楽しく、面白く、そして身近に感じていただける場所になってほしい」と期待を寄せている。
営業時間は8時~22時(土曜は11時~、日曜・祝日は11時~20時)。