青山ブックセンター本店（渋谷区神宮前5、TEL 03-5485-5511）で現在、ブックフェス「100人が選ぶ、この夏おすすめする一冊」が開催されている。

　「いい本をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という思いから2001年に始まり、2004年を除く2011年まで開催されていた同フェス。4年ぶり11回目となる今回。毎年、来店客や著者たちから問い合わせや要望があったほか、開催時を経験している店舗スタッフからも「今年はやりたい」という希望があったことから企画した。

　今回は著者を中心に100人以上が参加。選書例は、作家・クリエーターいとうせいこうさん＝白井聡さん著「永続敗戦論―戦後日本の核心」（太田出版）、イラストエッセイスト犬山紙子さん＝伊丹十三さんのエッセー「女たちよ！」、脚本家・映画監督・作家の大宮エリーさん＝米ジーン・ウェブスターの小説「あしながおじさん」（以上、新潮文庫）、ギャラリスト小山登美夫さん＝現代美術論「現代美術は語る ニューヨーク・1940-1970」（青土社、絶版）、建築家・坂口恭平さん＝斎藤環さん著訳「オープンダイアローグとは何か」（医学書院）、クリエーティブディレクター嶋浩一郎さん＝41人がビールについて書いた「アンソロジービール」（パルコ出版）、漫画家タナカカツキさん＝「ボトルアクアリウム 小さな容器で楽しめる“癒しの水草レイアウト”」（日東書院本社）、美術家・天明屋尚さん＝増田俊也さんによるノンフィクション長編「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」（新潮社）、小説家・中村文則さん＝ 西加奈子さん著「窓の魚」（新潮文庫）、山内マリコさん＝橋口幸子さん著「いちべついらい」（夏葉社）など。絶版本以外は店頭で取り扱っている。

　営業時間は10時～22時。9月30日まで。