セルリアンタワー東急ホテル(渋谷区桜丘町)地下2階にある宴会場「ボールルーム」で7月31日、盆踊りが行われた。
現在渋谷駅周辺で展開している「渋谷夏祭り」の一環。今年で2回目となる同祭りは、2020年の東京五輪・パラリンピック開催を見据え、「日本文化の発信」「国際交流の促進」「地域社会の活性化」を基本趣旨に、「おもてなし」と文化発信をテーマに街の魅力向上と来街促進を図っている。
当日は場内に高さ1.8メートルのやぐらを組み、ちょうちんなどで装飾。渋谷エリアの行政・地域団体・企業約60社約1200人が参加したほか、外国人留学生も招き国際交流を図った。法被を「着た」パーソナルロボット「Pepper(ペッパー)」3台や、今年の「きものクイーンコンテスト」グランプリに選ばれたタレント山田愛梨さんらも参加した。
盆踊りでは「渋谷音頭」などの伝統的な演目をはじめ、アイドルグループAKB48「恋するフォーチュンクッキー」、ダンス・ボーカルグループ三代目J Soul Brothers「R.Y.U.S.E.I」などのJ-POPも飛び出した。ゲスト歌手として、昨年の日本レコード大賞新人賞を受賞した演歌歌手・徳永ゆうきさんも来場し、「東京音頭」と徳永さんの楽曲「平成ドドンパ音頭」を歌い会場を盛り上げた。
多くの参加者が色とりどりの浴衣に身を包み、場内に並んだ屋台で振る舞われた焼きトウモロコシや焼きそば、ホタテの殻焼きなどに舌鼓を打ち、射的、輪投げなどのアトラクションを楽しんでいる姿が見られた。
同祭実行委員長で渋谷道玄坂商店街振興組合の大西賢治理事長は「渋谷にはIT企業も多いので、最先端の会社から日本の伝統文化の発信・継承をしてほしい」と来場者に呼び掛け、浴衣姿で来場した長谷部健渋谷区長は「国際都市になるためには伝統文化を大切にすることが重要。盛り上げていっていただければ」とあいさつした。
渋谷夏祭りでは現在、駅周辺の大型商業施設を中心に、浴衣の販売やレンタル・着付けサービス、イベントやセールなどの「おもてなし企画」を展開している。8月2日まで。