JR渋谷駅で進む改良工事の本体工事が9月(予定)、始まる。JR東日本が7月14日、発表した。
渋谷駅周辺で進む再開発に合わせて改良を行うため、昨年4月から作業ヤードの整備など準備工事を進めてきた同駅。同工事では、現在内回り・外回りの2面に分かれている山手線のホームを改築し1面2線化(ホーム幅員最大16メートル)。同ホームから現在約350メートル駅南側に離れている埼京線・湘南新宿ラインのホーム(同最大12メートル)を移設し並列化することで、乗り換えの利便性向上を図る。
併せて混雑緩和、他社線との乗り換え導線の改善を図り、1階・3階で駅構内コンコースを拡充。両階と山手・埼京線各ホームを結ぶエレベーターを整備しバリアフリーを強化する。これらは2020年春の完成を目標に進める。そのほか、1階北側(幅員22メートル)と1階中央部(同23メートル)に自由通路も整備する予定で、駅施設は段階的に整備・共用し全体の完成は2027年度を予定する。
同社を含め4社8線が乗り入れる同駅では、混雑緩和・乗り換え時間短縮に向けた東口地下広場(約1600平方メートル)の設備なども進んでいる。将来的には、地下3階に位置する東急東横線・東京メトロ副都心線のヒカリエ前改札から1階に位置するJR線の改札まで直通3基を含むエスカレーター5基を整備し乗り換え時間の短縮を図るほか、東京メトロ銀座線のホームも現在の場所から約130メートル表参道側に移設するとともに、現在の相対式ホームを1面2線の島式ホームに変更する。