国立代々木競技場の敷地内の2.5次元ミュージカル専用劇場「AiiA 2.5 Theater Tokyo(アイア2.5シアタートーキョー)」(渋谷区神南2)で4月9日、舞台「ドン・ドラキュラ」が初日を迎えた。
1979(昭和54)年に「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載された手塚治虫の同名漫画を舞台化した同公演。同作は、ルーマニア・トランシルバニアから東京・練馬に移り住んだドン・ドラキュラ伯爵とチョコラ親子が巻き起こすドタバタコメディー。
EXILE(エグザイル)のパフォーマー橘ケンチさんがドン・ドラキュラ伯爵役で主演するほか、その娘チョコラ役の神田愛莉さん、チョコラの担任教師であるルーシーを演じる原田夏希さん、ドラキュラ伯爵の宿敵ヘルシング教授役の池田鉄洋さんらが出演している。
「(ドラキュラの)イメージを覆したい」と、オールバックの金髪に真っ赤なマントの衣装に、赤いカラーコンタクトを付けるなど細部にもこだわる橘さん。劇中で披露するダンスについては「エグザイルのようなダンスはしない」と言い、「ドラキュラにはコンテンポラリーなイメージがあったので、(振り付け家の)近藤良平さんにコンテンポラリーっぽいエッセンスを引き出してもらった」と話すと、池田さんも「見たことがないケンチさんが見られると思う」と太鼓判を押した。
橘さんは「試行錯誤しながら作り上げたので良い予感しかしない」自信を見せ、「原作に敬意を払いつつ、いい意味で期待を裏切る新しいかたちのエンターテインメントショーを届けられるのでは」と話した。「ホラー嫌いで美女には弱い」ドラキュラ伯爵の役柄とは「真逆かもしれない。僕はホラーも美女も好き」とも。
神田さんは「コメディーとシリアスなシーンのメリハリを付けて演じ、最後は親子愛を伝えたい」と意欲を見せる。
鑑賞料は7,800円。今月14日まで。