表参道のイベントスペース「BA-TSU ART GALLERY」(渋谷区神宮前5)で3月21日・22日、「山梨ワインフェスタ2015」が開催される。主催は山梨県ワイン酒造協同組合(山梨県甲府市)。
約 80のワイナリーが存在し、ワインの産地として知られる同県。 2013年には、特定の県産ブドウを100%使い、県内で醸造・容器詰めしたワインを対象に、国税庁から「山梨」の地理的表示が認められ、産地名称が国際的に保護されるようになった。同イベントは地理的表示の認知拡大に向けた最初のイベントと位置付ける。
今回は10ワイナリーが参加し、延べ41種類のワインを紹介する。提供予定のワインは、甲州種にこだわりシャンパン製法で作る「アルガブランカブリリャンテ2010」(勝沼醸造)、色付けのためブレンドに使うことが多いというベリーアカントA種100%の「ベリー・アカント」(敷島醸造)、国内では珍しいという辛口ロゼ「グレイスロゼ」(中央葡萄(ぶどう)酒)、ボルドー大学デュブルデュー研究室との共同プロジェクトで開発した「シャトー・メルシャン甲州きいろ香」(メルシャン)などワインはテイスティングができるほか一部を除き販売も行う。天然白ハマグリとカキの「がんがん蒸し」、ハムステーキ、山梨の米粉パンなども用意する。
場内では、同協会会長の齊藤浩さんをはじめ、国際ソムリエ協会会長を務める田崎真也さん、明治学院大学法学部教授の蛯原健介さん、参加ワイナリーの代表者によるトークショーも予定する。
同組合の木田茂樹理事長は「テーブルワインとは一味違う上質なワインを味わっていただくと共に、同じブドウ品種でも作り手によってどう味わいが違ってくるのかを体感できるのもフェスタならでは。作り手との会話など触れ合いの場としても楽しんでいただけるのでは」と話し、「世界のワインブランドの一つとしてスタートを切る『山梨』のワインを応援いただき、一緒に育ててもらえたら」と呼び掛ける。今後は年に1回の定期開催を視野に入れる。
開催時間は10時~18時30分(各日3部完全入れ替え制)。入場料は、前売り=3,600円。当日=4,600円。