渋谷・Bunkamura「ル・シネマ」(渋谷区道玄坂2、TEL 03-3477-9264)で3月14日、ファッションブランド「クリスチャン・ディオール」を追ったドキュメンタリー映画「ディオールと私」が公開される。
同ブランド協力の下製作された同作。クリスチャン・ディオールは1947年にフランスで創業した老舗ブランド。2012年、アーティスティック・ディレクターに任命したのは、自身の名前を付けたメンズブランドなど既製服は手掛けているが、オートクチュールは未経験のベルギー人デザイナーのラフ・シモンズさん。同作ではシモンズさんにとって初めてとなるオートクチュールコレクション発表までの裏側を追った。
オートクチュールの発表には通常、4~6カ月の準備期間が必要とされるが、シモンズさんがパリ・コレクションまでに与えられた準備期間はわずか8週間。シモンズさんとアトリエで働くスタッフ105人たちとの顔合わせから、夜な夜な手作業でドレスにビーズを刺しゅうするスタッフたちの姿、54体のオートクチュールを発表したパリ・コレクション当日までに密着。パリ・モンテーニュ通りにある同ブランド本社の最上階に位置するアトリエにカメラが入ったのは同作の撮影が初めてだという。
メガホンを取ったのは仏フレデリック・チェン監督。米ファッション雑誌編集者ダイアナ・ヴリーランドの実録映画「ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ」(2011)の共同監督を務めたほか、H&M、ジミー チュウ、フェラガモの宣伝エディターなども手掛けている。