東急プラザ渋谷(渋谷区道玄坂1)6階で現在、「シブヤパブリック展3」が開催されている。主催は渋谷区。
2027年まで続く渋谷駅周辺の再開発計画と、街づくりに関する取り組みを紹介する同展。都市基盤整備計画の全体像などを紹介した第1回には1219人が、鉄道改良と歩行者ネットワークに焦点を当てた第2回には708人がそれぞれ来場した。
3回目となる今回は、駅中心地区の「南側のまちづくり」を中心に紹介する。1885(明治18)年に当初の渋谷駅が開業し、東京オリンピックに向けて1964(昭和39年)に国道246号線(以下246)が開通するなどして発展した駅南側エリア。事務所や店舗、住宅、教会などを設備する4棟を建設する「渋谷駅桜丘口地区再開発計画」、東横線旧渋谷駅ホームと線路跡地に建設する高層複合施設を中心とした「渋谷駅南街区プロジェクト(渋谷駅三丁目21地区)の再開発事業が当てはまる。
同エリアは246により駅北側と「分断されている」ことから、街の回遊性の向上を図りデッキや地下通路を整備。桜丘地区と南街区をつなぐ通路は、新設されるJR線の改札口とも直結する。それに伴い生まれる歩行者ネットワークもパネルやVR(バーチャルリアリティー)映像で紹介している。
現在、駅東口の地下で進められている渋谷川の移設工事に併せた広場や歩行者ネットワークの整備に対する考え方や、同時に進めている広場や道路のデザイン調整についてのパネルも掲出している。
展示は、新しくなる西口と東口のデッキ、区の職員が手作りしたという歩行者ネットワーク模型、渋谷川の模型など、模型を増やすなど「分かりやすさ」に注力。246や桜ヶ丘町が望める窓前には、同エリアの再開発後の予想図を設置。現在と未来の町並みを見比べることができるようにした。
場内では、大学生・大学院生の有志が対象となる地域のトータルデザインを提案する「GSDW(GROUNDSCAPE DESIGN WORKSHOP)」も紹介。2030年の渋谷を想定した、ハチ公広場を中心とするパブリックスペースのデザイン案が並ぶ。
開催時間は10時~19時(最終日は15時まで)。入場無料。3月22日まで。