3月7日に開業を控える原宿・竹下通りの「原宿ALTA(アルタ)」(渋谷区神宮前1、TEL 0570-07-5500)が同5日、報道陣らに公開された。運営は三越伊勢丹ホールディングスの100%子会社、三越伊勢丹プロパティ・デザイン(新宿区)。
アルタは同グループの中でもヤング層をターゲットにした業態。原宿への出店について、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長は「日本の若者のファッション、ポップカルチャーは世界で一番。その代表的な街に開業するのは、30数年来の思いがある」と話す。
中でも同店は「感度の高い」ピュアヤング層をコアターゲットに設定。伊勢丹新宿店の顧客層の中で10~20代は全体の10数パーセントほどで、「(ヤング層が)大人になった時、どれだけ接点を作れているかが大事」と話す大西社長。同グループの軽戦略である「顧客接点の拡大と充実」と共にグループ全体の「さらなるターゲット拡大」を図る。
原宿店は新宿・池袋・新潟に次ぐ4店舗目で、「地域に根差した店」を展開する中、同店は「新しいスタイル・コンセプトの店」(三越伊勢丹プロパティ・デザイン・山下隆司社長)という。 敷地面積は631平方メートル。地1階~地上3階建てで、営業面積は約1450平方メートル。白を基調にした空間で、地下1階=土産を意識した雑貨フロア、1階=ファッション、2階=キャラクター雑貨・ユーズドアイテム、3階=カフェを展開。テナント数は、新業態3店舗、原宿初出店11店舗など19店舗。
地下1階には7店舗が出店。タイトー(新宿区)が展開するプリントシール専門店「ブルーミング」では、メークスペースを設置するほか、20着以上のコスプレ衣装を無料で貸し出し。自身の顔と好きな衣装を組み合わせる3Dフィギュア(3,000円)を作れるサービスも導入した。
1階は9店舗が出店する同館の「シンボルフロア」となる。雑貨店「SWIMMER」がプロデュースするギフトショップ「チョコ チョコ バイスイマー」、ガーリーファッションブランド「ミンプリュム」がプロデュースする新ブランド「パティシエール バイ ミンプリュム」が新業態で登場する。
2階はレディス・メンズ、インポートアクセサリーを扱う古着店「3びきの子ねこ」と、「ディズニーストア」の2店舗構成。白を基調に城をイメージした店舗デザインのディズニーストアは都内初の出店で、バラの色が変化するレジカウンター裏の壁面や、「ふしぎの国のアリス」のチシャ猫が現れる鏡などの空間演出を取り入れ、随所には「隠れミッキー」もあしらった。
3階の「ワールドプロジェクトかわいい」は、パンケーキ(800円~)を主力にしたカフェ。高校生雑誌「HR」から誕生した原宿発ティーンズユニット「けみお&アミーガチュ」がプロデュースする「きらめきパンケーキ」(1,500円)を限定提供する。
山下社長は「原宿の人気スポットの1つに入れていただき、共存共栄していきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時30分~20時(初日は地下1階~2階=9時~、3階=10時~)。初年度売り上げ目標は約17億円。