渋谷・宇田川町に1月、牛かつ専門店「石斛（せっこく）」（渋谷区宇田川町、TEL 03-6452-5133）がオープンした。

日本産ワイン・日本酒と提案する牛かつ

　昨年5月、入居するビルの建て替えにより閉店した焼き鳥居酒屋「串亭」（港区北青山3）を26年間営業していた土田知己さんが出店した同店。串亭でサイドメニューとして提供していた「牛かつ」が好評だったことから、主力メニューとして選んだ。店名の「石斛」はラン科の植物で、「根を張った場所で養生して花を咲かせる」（土田さん）同植物にならいたいという思いを込めて命名した。コアターゲットは女性。

　場所は「モンベル渋谷店」の裏手。店舗面積は13坪で、席数はテーブル18席とカウンター5席の計23席。内装は「華美な装飾は控え」、コンクリート打ちっぱなしの空間に、壁2面はモアレ模様の金色の壁紙を採用。黒、灰色、金、白木の緑をアクセントにした。随所に土田さんの「趣味の領域」である観葉植物を飾っている。

　牛かつには、牧草で育てたオーストラリア牛のロースを生肉で使う。脂身を落とし、「きめの細かい」生パン粉を付けて210度の油で31秒揚げ、赤みが残ったレア状態に仕上げる。単品（1,000円）のほか、ランチには定食（1,000円～1,300円）も提供。アレンジメニューとして、ハッカクを薄く使った牛かつをのせる「牛かつパーコー麺」（1,000円）も用意する。パーコー麺は鶏ガラと煮干しのダブルスープで「あっさり」仕上げている。

　併せて提案するのは、日本産ワインと日本酒で、ワイン＝赤3種、白2種（各グラス600円）、日本酒＝純米酒（800円）・純米吟醸2種（900円）を用意する。客単価は、昼＝1,200円、夜＝3,000円。

　オープン後は20～30代前半の利用が多く、男女比は3対7程度。平日ランチタイムには男性も多く、休日は特にカップルでの来店が増えるという。

　営業時間は、昼＝11時45分～14時、夜＝17時30分～22時（土曜・日曜・祝日は、昼＝11時45分～15時、夜＝17時30分～21時）。