渋谷エリアで1月31日から、北欧の映画や文化を紹介する「トーキョーノーザンライツフェスティバル2015」が開催される。
2011年に始まった同フェス。メーンコンテンツとなる「北欧映画の一週間」では、ミニシアター「ユーロスペース」(渋谷区円山町)と「アップリンク」(宇田川町)で17作品を上映する。
ジャパンプレミアとなるのは8作品。デンマークの映画監督ラース・フォン・トリアーさん初のコメディー作品で自らナレーターも務めている「ボス・オブ・イット・オール」(2006年)や、トーベ・ヤンソン監修の元、1978~82年にポーランドで制作されたパペットアニメーションにセリフを加えデジタルリマスターし、再編集した「劇場版ムーミン谷の彗星(すいせい)」(マリア・リンドバーグ監督、2010年)など。1980(昭和55) 年~翌81(昭和56)年に NHKで放映された、スウェーデンの作家セルマ・ラーゲルレーヴの作品を基にした TV アニメ「ニルスのふしぎな旅」の同名映画も国内初上映となる。
監督特集では、スウェーデンのアンドレアス・エーマン監督と、ノルウェーのアキム・トリアー監督をフィーチャー。昨年日本でも公開された「シンプル・シモン」(エーマン監督)は日本語吹き替え版、耳の不自由な人向けのガイド字幕付き上映、目の不自由な人向けにラジオで音声ガイドを流すバリアフリー仕様で上映する。長編デビュー作品ながらノルウェーアカデミー(アマンダ)賞最優秀作品賞などを受けた、幼なじみ2人の青春ドラマ「リプライズ」(トリアー監督、2006年)はジャパンプレミアとなる。
そのほか、3作品を上映する「北欧ミステリー特集」や、サイレント映画ピアニスト柳下美恵さんの伴奏と共に上映する「ミカエル」(カール・Th.ドライヤー監督、1924年)なども予定。
渋谷マークシティ近くの「ギャラリー・コンシール」(道玄坂1)では、北欧諸国を撮影し続けている写真家シバノ・ジョシアさんが撮影したアイスランドの写真展を開催。カフェバー「山羊(やぎ)に、聞く?」(代官山町)では、「ユニクロ」のCMで氷でできた楽器の演奏を披露しているノルウェーのパーカッション奏者テリエ・イースングセットさんの来日公演を開く。
期間中、渋谷スクランブル交差点近くの「渋谷西村フルーツパーラー道玄坂店」やカフェレストラン「タベラ」などシブヤエリアの飲食店では、北欧メニューなどを提供する。
2月13日まで。