渋谷パルコ・パート1(渋谷区宇田川町)3階の「パルコミュージアム」(TEL 03-3477-5873)で1月16日、画家・下田昌克さん、詩人・谷川俊太郎さん、写真家・藤代冥砂さんによる「大恐竜人間博」が始まった。
ポートレート画で知られる下田さんは、ライフワークとしてキャンバス生地で恐竜の骨を模した作品を作り続けている。藤代さんがその作品を身に着けた自分の子どもたちの写真を撮り、谷川さんがその写真に詩を書く「恐竜仮面」をカルチャー誌「HUGE」で連載していた。
同連載を「恐竜人間」というタイトルで書籍化。それに合わせ開催する同展では、同書に収録した写真や詩、下田さんの作品約20点の実物を展示。作品は、ティラノサウルスやステゴサウルスなど実在した恐竜や、20年ほど前夢で見たという角が付いたがい骨をかたどった「スカル」、アイスランド博物館で見た展示から着想を得た「バイキング」など。中でも、アパトサウルスは3カ月ほどかけた力作だという。場内の音楽は作曲家などで活動するオノセイゲンさんが担当。アマゾンで録音した音楽とコントラバスを使った楽曲をクロスさせて流している。
今月17日(14時~、16時~)には藤代さんが「恐竜仮面」をかぶった来場客をインスタントカメラで撮影するフォトシューティングを実施。18日(13時~、15時~)には、下田さんと藤代さんが場内を案内するギャラリーツアーを行う。
場内では、作品集「恐竜人間」(1,944円、パルコ出版)を先行販売するほか、「T-REXトートバッグ」(4,800円)や「ホネホネリストバンド」(2,700円)、ポストカードセット(864円)などの展覧会を記念した商品もそろえる。
下田さんは「自宅でぐったり積み重なっていたり、普段自分がかぶって遊んでいたりするものが、つられてちゃんと展示してみると生きているみたいで不思議」と話し、「写真だけでは伝わり切らないスケール感や気配を体感してほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~21時(最終日は18時まで、入場は閉場30分前まで)。入場料は、一般=500円、学生=400円、小学生以下無料ほか。2月2日まで。