SHIBUYA109(渋谷区道玄坂2、以下109)で1月2日、初売りが行われ、福袋やバーゲン目当ての客が行列をつくった。
例年、前日から並ぶ「徹夜組」も多く見られる109の初売り。今年福袋を用意したのは約90ブランド。5時ごろから「ミツマル イング プレミアムストア」が先陣を切って地下2階特設会場で販売を始めたほか、「セシルマクビー」「ソジュールダイヤ」が特設会場で福袋販売を行うなど混雑回避を図った。
今年の全館オープンは8時。元日に雪が降った影響からか客足が鈍かったことや、近年はECサイトで福袋を予約購入し、店頭にはバーゲン目的にオープン後に来店する客が増えている傾向があることから、昨年より1時間遅らせた。
行列の先頭に並んだのは複数回参加している母親の由紀さん(47)ら家族3人で来店した山梨県在住の愛里さん(23)で、昨年に引き続き2回目の参加。元日16時ごろに到着した。目的は親子そろって「ソジュールダイヤ」だという。
オープンと同時に多くの客が館内に足を踏み入れると、警備員らが「走らないでください」「ゆっくり進んでください」と呼び掛ける声や、館内各ショップ店員の「福袋こちらです」などの声で館内はにぎわいを見せた。時間が経過するにつれ客が増え、館内は歩行するのが困難なほど混雑した。
8時30分過ぎには、早くも購入した福袋を抱えた来店客が同館エントランス付近の広場で福袋を開封し中身をチェックする姿が見え始めた。次第にその輪は広がり、自然と趣味やサイズが合わない服などを交換し合う「交換会」が始まった。中には海外から訪れた客との交換風景も見られた。
友人と2人来店した横浜市在住の吉井佳奈さん(20)は「2枚交換できたから結構満足している。でも、まだ多くの人がいるからもう少し粘ってみる」と笑顔で交換会の中に入っていった。
営業時間は10時~21時。