青山キラー通りに12月23日、フライドポテト専門店「POMMEKE(ポムケ)外苑前店」(港区北青山2、TEL 03-6804-5884)がオープンした。経営はPOMMEKE(同)。
フライドポテトはベルギー発祥で同国内には5500店舗の専門店があるといい、同国政府は1月に無形文化遺産として登録している。同店は「ベルギースタイル」のフライドポテトを提供する店として、同国のナショナルフライドポテト協会から認定を受けている。
「本場のベルギー・フライドポテトが無かった」ことから「ベルギー人も納得するような店を作りたい」という同社取締役ロブ・ヴァン・ナイレンさんの思いから誕生した同店。「東京でも勝負できるのでは」と判断し昨年8月ごろから本格始動。店名は、オランダ語でジャガイモを意味する「pomme」と「かわいらしい」を意味する「ke」を組み合わせた造語だ。
1号店であることから路面などの条件で物件を探した。店舗面積は22.32平方メートル。テークアウト中心だが、カウンター席5席も用意する。店舗は同国の国旗に使われている黒・黄・赤を基調に、「明るく気軽に入れる雰囲気」に仕上げた。
同店のフライドポテトは、ベルギー産のジャガイモ「ビンチェ」を使いベルギーの工場で加工する。ジャガイモはベルギー・フライドポテトに定義されている12ミリ四方の太さにカット。二度揚げがベルギースタイルで、140~160度で5分ほど揚げた後15分~20分ほど置き、160~180度で3分ほど揚げることで「中はほくほく、外はサクサク」の食感をつくる。フライドポテトは冷凍状態で輸入し、店内で再度揚げて提供する。
フライドポテトはMサイズ(594円)、Lサイズ(702円)のみで、ディップは5種から選べ、追加も可能。揚げたてにこだわり、15分ほどは温かい状態で持ち歩けるようにしたという。ディップは、ホワイトビネガーを効かせた自家製マヨネーズや、自家製マヨネーズにアジアンスパイスをブレンドした「サムライ」(以上各108円)など。今後は日本産の生のジャガイモを使ったフライドポテトも展開予定。
併せて、牛肉の肩肉に玉ネギやニンジン、インゲンマメを添えてベルギービール「トンゲレロ・ブラウン」で煮込んだ「カルボナード」(594円)などベルギーの家庭料理を基にしたサイドディッシュもラインアップ。ベルギービールは、プリムス(540円)など生ビール3種、アビィビール「アフリゲム・ブロンド」(1,080円)などの瓶ビール3種をそろえる。現在の客単価は1,000円ほど。
「東京は美食の街。おいしいものを作らないと生き残れないので手作りにこだわった」とナイレンさん。「一回食べてみてもらえれば、今まで食べてきたフライドポテトと別のものというのが分かると思う。本場の味を味わってほしい」と来店を呼び掛ける。
営業時間は11時~22時。2015年1月1日は休み。目標来店客数は1日200人ほど。直営・フランチャイズ含め多店舗化を視野に入れる。