代々木上原駅周辺で11月23日、十勝産食材を使った料理を提供する「トカチプVol.3」が開催される。
発起人であるPRコンサルタント、放送作家の編田博子さんをはじめ、北海道・十勝にある帯広柏葉高校の卒業生が運営する同プロジェクト。十勝産の食材を東京の商店街で共同購入することで輸送費などを押さえる「小さな流通」を提案している。
代々木上原は個人経営の飲食店が多い一方、乗換駅であるためか「あまり人が街に降りてこない」という課題があったという。編田さんらが同エリアの飲食店に同企画を持ち掛け、昨年6月に初開催。今回で4回目を迎える。
十勝産食材を使った料理を提供するのは、駅周辺や代々木八幡、松涛などに店を構える32店舗。メニューは、パン店「カタネベーカリー」(西原1)=「カボチャのリュスティック」やゴボウのスープ、スペイン料理店「アルドアック」(上原1)=エゾジカの赤ワイン煮込み(2,000円)、ドーナツとコーヒー店「ハリッツ」(同)=甘納豆とかぼちゃのドーナツ(予価250円)など。
初日となる23日には、イタリアンバール「フニクラ」(西原3)前ではマルシェを開き、十勝産の野菜や乳酸品などの加工品を販売。併せて、シラントロペーストと青大豆を混ぜ込み、ガーリックを効かせた「緑のポテトサラダ」(代々木上原バル シラントロ)、タラとジャガイモを煮込んでペースト状にした南フランスで食べられているポテトサラダ(コンチェルト)など参加店が十勝・大正産のメークインを使ったポテトサラダ19種(各200円)もそろえる。
バー「カームス」(上原1)ではジンギスカンを、アルゼンチンのファストフード「チョリパン」専門店「ミ・チョリパン」(上原2)では、十勝産ホエー豚を使ったアルゼンチンの焼き肉料理「アサード」(以上、各500円)を販売する。いずれも当日12時からで、無くなり次第終了。
編田さんは「かなり広範囲のイベントなので、散策しながらいろいろな店をのぞいてみてほしい。代々木上原の街を舞台に、一日トカチプで遊んでいただけたら」と来街を呼び掛ける。「『地方のこだわりの食材を共同購入する』というスタイルをたくさんの方に知っていただき、いろいろな地域で開催されるようになれば」とも。
参加店の営業時間は店舗により異なる。今月30日まで。