渋谷・宇田川町のミニシアター「アップリンク」(渋谷区宇田川町)で9月27日、インドの「無料食堂」を追ったドキュメンタリー映画「聖者たちの食卓」が公開される。
インド北西部に位置する「シク教」の総本山「ハリマンディル・サーヒブ」(黄金寺院)には毎日、「10万人以上が訪れる」というグル・カ・ランガル(共同食堂)がある。5000人を収容する食堂では、宗教や人種、職業などに関係なく訪れた全ての人たちに無料で料理を振る舞う習わしが500年以上続いている。同作では、300人のボランティアが大きな鍋で豆カレーを作ったり、大量のチャパティ(薄焼きパン)を焼いたり、「近代的な」調理器具は使わず手作業で調理、片付けなどを行うキッチンの様子を追った。
メガホンを取ったのは、移動式キッチンのシェフとして腕を振るっているベルギーの映像作家フィリップ・ウィチュスさんとヴァレリー・ベルトさん夫妻。同作は、2012年の東京国際映画でナチュラルTIFF部門のグランプリを受賞した。
公開に先駆け、渋谷のベーカリーとコラボしカレーパンを販売。商品は、「神南カリー渋谷文化通り店」(道玄坂2)=4種の豆とチーズのキーマカレーにオリジナルチリソースを加えた「豆とチーズのキーマカリーパン」(240円)、「TAKIBI BARKERY渋谷ヒカリエShinQs店」(渋谷2)=ひよこ豆と数種類の香辛料で煮込んだカレーの「チャナダール」(294円)。
公開初日の27日・よく28日にはゲストを招いたトークイベントを実施。両日の来場者には、インドの菓子メーカーのスナック(27日)やレトルトカレー(28日)を進呈する。
10月19日には、暗闇でカレーを食べるイベントも開く。カレーとミネラルウオーター付き参加料は、前売り=3,000円、当日=3,300円。定員30人。