渋谷パルコ（渋谷区宇田川町）パート１・地下1階の「ギャラリーX」（TEL 03-6455-1660）で8月21日、おまけシール付きチョコレート菓子「ビックリマン」の原画展が始まった。

「ヘッド」になった雰囲気で写真を撮れるフォトスポット

　ロッテ（新宿区）が1977（昭和52）年に発売した同商品。当初は人を驚かせる「どっきりシール」を封入していたが、1985（昭和60）年に登場した「悪魔VS天使」シリーズを機に1990年代初頭にかけてブームが起き、年間4億個を売り上げた年もあったという。さまざまなキャラクターのシールは「天使」「悪魔」「お守り」の3種（三すくみ）で、加えてホログラム背景の「ヘッド」が存在。裏面には絵柄に関するストーリーを記している。

　現在の購買層は発売当時子どもだった30～40代の男性が中心で、シリーズごと数百万個売り上げているという。ももいろクローバーZや初音ミクとのコラボなどを通じ若年層へリーチも図る。

　「悪魔VS天使」シリーズ誕生30周年を記念し開く同展。イラストを手掛けているのは、デザイン会社グリーンハウス（大阪市北区）の米澤稔さんと兵藤聡司さん。「人気が高い」という「スーパーゼウス」をはじめ、「ヘッドロココ」「サタンマリア」など同シリーズの原画77点を展示。実際商品に封入していたシールも並べて紹介する。

　一角には、ヘッドの背景パネルを置き来場者がシールのようになって写真を撮れるフォトスポットを設置。場内では、同商品のPR大使を務める千葉ロッテマリーンズの里崎智也選手、漫画家・原哲夫さん、イラストレーター中村佑介さんらから寄せられた30周年を祝う色紙も展示する。

　併設ショップでは、ポスター（1,500円）やポストカードセット（540円）などの同展オリジナル商品のほか、今月27日ごろに発売予定の原画集「ビックリマン原画大全」（4,000円、飛鳥新社）を先行販売。スーパーゼウスのシールを再現したスリーブケース仕様の特装版（5,000円）を同展限定版として扱う。シークレット1種も入ったキーホルダー・缶バッジのガチャガチャ（各1回400円）も会場限定で用意した。

　今月23日には、特装版の原画集購入者を対象にした米澤さんと兵藤さんのサイン会を開く。定員は300人（選考配布分250枚はすでに終了、当日先着50人に整理券を配布する）。

　開催時間は10時～21時。入場無料。今月31日まで。