南青山の「プリズミックギャラリー」（港区南青山4、TEL 03-5770-3071）で現在、グループ展「KAGUTEN／建築家の創作家具展2014南青山展」が開催されている。

　共に安藤忠雄建築研究所に勤めていた経験を持つ建築家の相坂研介さん、鈴木丈晴さんを中心に、参加建築家が企画・運営する同展。建築家にとって「持ち運びのできる設計実例」という家具をツールに、建築家の思考をリアルに示すことで「建築・空間・生活の可能性を探る」ことを目的とする。

　2012年に開いた表参道と渋谷に次ぐ3回目となる今回は、26組が参加。出品作は、相坂さん＝一体成型ウレタンフォームの全面に「超伸縮性・はっ水性」を持つ特殊塩化ビニール塗装を施した数ピースのパーツで構成しソファなどに可変できる「BLOCKS」、安田博道さん＝アクリルパネルの棚「アクリ・ラック」、小杉宰子さん＝ひらがなの「つ」をかたどった強化段ボール86枚張り合わせた椅子「『つ』チェア」など。展示が中心だが商品化している作品は一部販売する。。

　相坂さんは「『家具＝建築家の立体的・実物アイコン』という、一般の方にとってカタログ的な親しみやすさも強まってきた。3回目を迎える今回は、これらの動きが一層拡大しく上で大きな一里塚にあたるのでは」と話す。

　開催時間は10時～18時（土曜は13時から）。入場無料。日曜休廊。7月18日まで。