渋谷パルコ(渋谷区宇田川町)パート1地下1階「GALLERY X」(TEL 03-6455-1660)で現在、「アレハンドロ・ホドロフスキー展『芸術に許可が必要だと?』」が開催されている。
現在、宇田川町のミニシアター「アップリンク」などで公開中の映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーさんの未完作品の製作過程を追ったドキュメンタリー「ホドロフスキーのDUNE」、7月に公開を控えるホドロフスキーさん23年ぶりの新作「リアリティのダンス」を記念した同展。
場内には、「ホドロフスキーのDUNE」に登場するストーリー・ボードを展示。通称「赤版」と呼ばれる同書は映画製作会社に配られたもので、スイス人画家でデザイナーのハンス・ルドルフ・ギーガーのデザイン画や仏コミック作家メビウス(ジャン・ジロー)の絵コンテなどで構成。一説によると、作られたのは20冊ほどで、展示する1冊のほかホドロフスキーさんとプロデューサーのミシェル・セドゥーさんがそれぞれ持つ計3冊しか現存が確認されていないという。
連日15時30分~45分は、スタッフが同書のページをめくって中身を公開する閲覧イベントを開いている。
併せて場内では、監督デビュー作「ファンド・アンド・リス」、サーカスを舞台にした血まみれのメロドラマ「サンタ・サングレ/聖なる血」などホドロフスキーさんの映像作品4作と、4月の来日時に一般参加者を招いて行った座禅と説法時の映像をモニターで同時上映している。
1929年チリ生まれの・ホドロフスキーさん。1967年、パリの作家フェルナンド・アラバールの作品を原作にした「ファンド・アンド・リス(FANDO Y LIS)」で監督デビュー。1970年に発表した「エル・トポ」で脚光を浴び、その後「ホーリー・マウンテン」(1973年)、「サンタ・サングレ/聖なる血」(1989年)などで知られる。
開催時間は10時~21時。入場無料。6月30日まで。