渋谷・円山町のライブハウス「渋谷WOMB(ウーム)」で「2014FIFAワールドカップ(W杯)ブラジル大会」で6月15日、日本代表の初戦となるコートジボワール戦のパブリックビューイングが行われた。主催はアディダス・ジャパン。
2002年の日韓大会以来、「サポーターの聖地」としてのイメージが定着する渋谷。大事な初戦に向けて休日の午前中にもかかわらず多くのライブハウスやスポーツカフェ、飲食店で特別営業を実施。通常、土曜・日曜の午前中は人出がまばらだが、同日はキックオフの1時間前にはパブリックビューイングや観戦イベントに参加するユニホーム姿のサポーターでハチ公前広場が青色に染まった。
SNS「mixi(ミクシィ)」内で募集された同パブリックビューイングには、招待者150人を含む計300人が参加。10時ちょうどのキックオフとともに「ドンドンドン!」という太鼓音や、「ニッポン」コールが一気に高まり、ブラジルで戦う日本代表に向けて熱い声援が送られた。
試合開始16分に長友選手からパスを受けた本田選手が左足を振り抜き、ゴールネットを揺らし先制すると会場のボルテージは一気に最高潮へ。「本田」コールが連呼され、一番の盛り上がりを見せた。1-0で前半を折り返すが、後半16分にコートジボワール代表のドログバ選手の投入を機に形勢が逆転し、見守るサポーターの間には不安がよぎる。同19分に同点、21分に逆転を許すと、「あー」「やられたー」と目を背けて肩を落とすサポーターも。
その後、日本は同22分に期待の大久保選手、40分に柿谷選手とフォワードを投入。ロスタイムでコートジボワール代表が続けて倒れて「時間稼ぎ」するシーンでは、イライラを募らせてブーイングが飛ぶ一幕も。最後は両手を一つに合わせ、顔を下げて日本代表の逆転を祈りながら戦況を見守るサポーターも多かったが、思いは届かず1点差で惜敗する結果となった。
同イベントには、サッカー好きで知られるアーティストのナオト・インティライミさん、お笑いのタレントのライセンス井本さん、ウーマンラッシュアワー、タレントの水沢アリーさんが参加。前半終了後のハーフタイムではゲストが登壇し、日本代表ペースで進む前半戦を振り返り会場を沸かせていた。