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渋谷でガールズ映画「ひなぎく」限定上映-イジー・バルタ監督初期作も

共に「マリエ」と名乗る姉妹を描いた「ひなぎく」より©Bonton a.s.

共に「マリエ」と名乗る姉妹を描いた「ひなぎく」より©Bonton a.s.

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 シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で5月10日、チェコ・ヌーベルバーグ作品「ひなぎく」のレイトショー上映が始まる。

イジー・バルタ監督作「笛吹き男」より

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 主人公は共に「マリエ」と名乗る、金髪のボブにひなぎくの花輪をのせた姉と、こげ茶の髪をうさぎの耳のように結び、レースのショールをまとった妹。男たちに食事をおごらせた挙げ句、うそ泣きして逃げ出したり、部屋の中で紙を飾って燃やしてしまったり、自由に過ごす2人の姿を描く。色ズレやカラーリング、実験的な光学処理など、「60年代的な」映像や音楽も特徴的。

 メガホンを取ったヴェラ・ヒティロヴァー監督は1929年チェコ・オストラヴァ生まれ。映画大学の卒業制作で「天井」を監督。「プラハの春」の影響から、1966年に公開された「ひなぎく」などが政府の目につき、1976年まで活動停止となった。「リンゴゲーム」(1976年)で活動を再開し、ベルリンの崩壊やチェコスロバキア共和国の初代大統領トマーシュ・マサリクなどを描いた「解放者マサリィク」(1990年)などを発表。今年3月12日に亡くなった。

 期間中、同じくチェコのイジー・バルタ監督の初期作品も上映。カンヌ国際映画祭「ある視点部門」上映作「笛吹き男」(1985年)や、自然の変化(実写)と薪のコマ撮りを合わせた「緑の森のバラード」(1983年)、古いマネキンが置き捨てられた物置に新しいタイプのマネキンが運び込まれる物語の人形アニメーション「見据てられたクラブ」(1989年)ほか。

 鑑賞料は一般・大学・専門学校生1,300円ほか。5月30日まで。

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