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渋谷・宇田川町の台湾料理「龍の髭」閉店へ-33年の歴史に幕

石畳のような装いが特徴のファサード

石畳のような装いが特徴のファサード

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 渋谷・宇田川交番近くの台湾料理店「龍の髭(ひげ)」(渋谷区宇田川町、TEL 03-3461-5347)が3月30日、閉店する。経営は一番(道玄坂1)。

店頭には閉店を知らせる貼り紙を掲出している

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 渋谷マークシティ近くの老舗中華料理店「一番」(同)の姉妹店として1981(昭和56)年にオープンした同店は、渋谷でかねて営業していた台湾料理屋台が前身。石畳のようなファサードはオープン時から変わらない装いで、4年ほど前に改装したという店内には、円卓を中心に1階=20席、2階=60席を合わせて80席を用意している。

 特に若者に人気だという「特製豚角煮チャーハン」(890円)や、シジミとスライスしたニンニク、唐辛子をしょう油ベースのタレで炒める「シジミ炒め」(900円)、ニラ・モヤシ・豚肉が入った塩焼きそば「台湾風チャーメン」(780円)など、現在90種ほどのメニューを用意。ご飯がお代わり無料のランチには「ナスと豚肉のピリ辛炒め定食」(850円、ライス・スープ・小皿・サラダ付き)などの定食や、3種用意する週替わりランチ(750円)などをラインアップする。ラストの日替わりランチは「若鶏空揚げの特製ソース掛け」など。

 店頭やホームページで閉店の知らせを出したのは1週間ほど前。閉店の理由は公表していないが、1カ月ほど前から決まっていたという。閉店を知った来店客から「『残念』と言っていただいたり、『移転するのか』を聞かれたりする」と話す高橋博士店長。加えて、外観など写真を撮影していく人や「『営業しているか』という問い合わせの電話が増えている」とも。

 同店には、30年ほど前から通っている年配客や、浅草から同店で食事をするために渋谷を訪れる人、近隣の施設やショップで働く若いスタッフ、渋谷に遊びに来た若者など幅広く来店。ランチ時は常連客が「ほとんど」のため、閉店を発表して以降「(今後)どこでランチを食べたらいいのか…」という声も上がっているという。

 高橋店長は「歴史があるので寂しいが、復活することはないと思うので閉店前に今一度食べに来ていただきたい。常連さんでも閉店を知らない方もいらっしゃるかもしれないので、早く来店いただきたければ」と呼び掛ける。

 現在の営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時~23時30分。店舗は4月~5月ごろに取り壊される予定。

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