特集

Bリーグ2021-22、サンロッカーズ渋谷特集 ベンドラメ礼生選手

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6シーズン目となる男子プロバスケットボール「Bリーグ」が10月に開幕した。
渋谷区をホームタウンに活動するサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)から、東京オリンピックを経験したキャプテン、ベンドラメ礼生選手に話を聞いた。

「土台はある程度出来上がっている」

――Bリーグも6シーズン目を迎えました。

緊張感はだいぶ前から無くて、ワクワク感が強いです。

――今夏は日本代表の活動もありましたが、チームにはいつ頃合流したのですか?

8月中旬ごろですね。夏にトレーニングを続けてきて、体のコンディションはすごく良いです。

――ベンドラメ選手は3シーズン連続でキャプテンに就任しました。

特に意識はしていないですね。優勝したらトロフィーを最初にもらえるかなというくらいで。それを目標、イメージしてやりたいと思います(笑)

――チームの状況について教えて下さい。

メンバーがほとんど変わっていないので、土台はある程度できあがっていて、そこに少しずつ、去年よりもより良いディフェンスや良いコミュニケーションは取れていると思います。

――ディフェンス面ではファウルの多さが課題の一つでした。

プレッシャーをかけつつファウルをしないというところは、駆け引きをもう少しうまくならないといけない。時間帯やゲームの流れを見て、どれくらいプレッシャーを掛けるかは、(選手)個人がどれだけ考えてプレーできるかだと思います。

――今シーズンの個人としての目標はありますか?

毎日少しずつでも成長したいと思って練習に取り組んでいます。(オフェンス面では)得点は(平均)2桁、アシストも(平均)5本以上できればいいかな。

――アシストは、昨シーズンは1試合平均4.5本でした。1試合で10本マークした試合もありました。

10本アシストができている試合は、相手がそんなにプレッシャー掛けてこないディフェンスで、自由にプレーできる時間帯が長かったから増えたと思います。厳しいプレッシャーを掛けられたなかでもしっかりアシストを出して行けたらいいかなと思います。

――チームの中心選手なので厳しいマークに遭いますよね。

ダブルチームに来られちゃうとどうしようもないので、ピック(スクリーン)を使わないときに、ボールのもらい方でズレをつくって1対1のスペースをつくれるかは大事かな。1対1で仕掛けられるなら仕掛けたいです。

東京五輪・選手村での思い出は「折り畳み自転車」

――日本でオリンピックがある年に代表に選ばれたことは、どのように感じていますか?

特別なオリンピックで、その環境にいられたことは幸せでした。

――代表に選ばれる手応えや自信はどのくらいありましたか?

自信が無いとやっていけないし、自信があっても選ばれなかったことがあったので、分からないです。練習での手応えは、誰が選ばれるか落ちるかも分からなかったので半分半分でした。

――東京オリンピックでは2試合で計2分弱のプレータイムにとどまりました。

代表活動を通して個人的にディフェンスを重点的に取り組んでいて、それはオリンピック前に披露できた感覚はあったのですが、大会は課題が見つかる前に終わってしまった印象です。ただ、あの環境で試合を見ることができ、すごく高いレベルのバスケットがイメージできるようになったのは、その場にいないとできないことだと思う。肌で感じることができたのは、言葉では表現しづらいですが、確実に僕の成長につながる出来事だったんじゃないかなと思います。

――選手村での生活はどうでしたか?

金丸(晃輔)さんと同じ部屋だったので一緒に行動していました。選手村って端から端まで歩くと10分程度掛かるくらいすごく広く移動するのが大変だったので、Amazonで折りたたみ自転車を2台買って、金丸さんには「乗りますよね、買ったんですがいりますよね」と事後報告で言って。そのおかげですごく快適な選手村生活を送れたんじゃないかな。金丸さんが「買って正解だった」と言ってくれたのが一番うれしかったです(笑)。皆も楽しんでくれて、富樫(勇樹)選手は、夜に借りにきて1時間くらいずっと自転車で走っていたし。

「思わず声がでちゃうようなプレーを」

――東京オリンピックも終わり、国内でバスケットボールをさらに盛り上げていくためには何が必要だと思いますか?

代表が結果を残さないといけないと思ってます。オリンピックを見て「Bリーグを見に行こう」と思った人も多いと思うけれど、NBAしか見ない人もたくさんいると思います。そういう人たちが見に来たときに、質の高いバスケットを表現できたらファン獲得につながると思います。今はコート外で活躍の場をつくるのは難しいですが、炎上したいわけじゃないけれど、印象に残るようなインタビューができるような選手になりたいです。

――そういった意味では、Bリーグ初年度から比べたらかなり成長しましたよね。

おかげさまで成長しました(笑)。今シーズンは思ったことをそのまま口にしていこうと思っています。その後の処理はチームに任せようと。

――今シーズンは、アイブロウスリット(眉毛にそり込み)を入れていますよね。

毎年何かしら変えていきたいと思っているので、今シーズンはこのスタイルで。最初は美容院で入れてもらって、それからは自分でやっています。でも、1本だから皆けがとかと間違えるんですよね、2本にしようかな…。まぁ気付かれたら気付かれたで、気付かれなくても。でも、シーズン通してやっていれば徐々に定着するかな。

――改めて、今シーズンはどんなシーズンにしたいですか?

昨シーズンも「出し切れたシーズンだった」とは言いましたが、もちろん勝つことを前提に、今シーズンも勝っても負けても、自分達の100%を出せたかにフォーカスしたいです。その中で、個人的には楽しいシーズンにしたいと思うかな。昨シーズンはけが人が多く、連敗中は楽しくなかったいたので、ストレスが無いようにはできないと思うけれど、皆健康に楽しめるシーズンになれば。

――どのようなプレーを見せてくれますか。

思わず体を動かしたくなるような、声が出ちゃうようなプレーたくさんお見せしたいと思っています。今シーズンもよろしくお願いいたします!

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