11月1日、渋谷駅直上に開業する超高層複合施設「渋谷スクランブルスクエア(渋スク)」東棟の商業フロアを徹底ガイド。全出店テナント213店のうち、高級ファッションブランドやコスメブランドなどが集積する2階~9階をウオッチ。
ファッションフロアとなる2階には、生花「青山フラワーマーケット」や化粧品「イソップ」、レディス・メンズウエアの「CONVERSE TOKYO(コンバース トウキョウ)」などのファッション・雑貨が集積。サラダを扱うカフェ「CRISP SALAD WORKS」、カフェ・ベーカリー「なんとかプレッソ2」も含む計11テナントが出店する。
ナイキがデジタルを活用した体験などを提供する新コンセプトストア「NIKE Live」の米国外初の店舗が2階に登場。メンバーになると専用アプリを通じ、ECで購入した商品を店内の「RESERVE PICK-UP」コーナーで保管・ピックアップできるほか、店頭に設置する自販機にスマホでタッチすると、3週間に一度、無料でアイテムを受け取れる。足のサイズを自動で測定できるサービスなども。渋谷限定のTシャツ3型は、シューズ製造時に出た廃材を活用したパッケージで販売する。店頭のトルソー3体には公式サイトで売れている商品を着せ、2週間ごとに販売実績を元に変えるという。
レディス・メンズウエアの「コンバーストーキョー」は渋谷エリア初出店。「レスポールサック」とのリュックやボストンバックなどのコラボ商品や、郷土玩具や民芸品をそろえる「山響屋」とコラボした土人形「コヨリ人形」の渋谷限定・柴犬デザインなども投入する。
奥渋谷の書店「SPBS(SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS)」(神山町)が、店を丸ごと雑誌に見立て、書店に新たなエッセンスを「プラス」したギフトショップ「+SPBS」を展開。スタッフが雑誌編集者のように「特集」としてのポップアップコーナーや、「連載」としての定番品コーナー、渋谷土産コーナー」など、企画ごと売り場に商品を「編集」。POP類はフォントをすべて統一し、雑誌のキャプションのように整理された情報を提供する。
駅の主要動線アーバン・コアのガラス越しに、一部店舗は路面店のショーウインドーにようにも見える3階・4階には、海外高級ブランドなどが集積。3階には、デザイナー阿部千登勢さんが手掛ける「サカイ」や「ティファニー@渋谷スクランブルスクエア」「サンローラン」「バレンシアガ」などのファッションブランド、バッグ・靴の「ジミーチュウ」、化粧品「ディオール バックステージ ストゥーディオ」などがオープンする。
3階と同様、「セルジオロッシ」(靴)、「エンポリオアルマーニ サテライト」(レディス・メンズウエア)などの高級ファッション・アクセサリーブランドが店を構える4階には、東急百貨店が編集し、「SHIBUYA FASHION PARK」をコンセプトに国内外約50ブランドをセレクトする「428-224(シブヤ224)」などが出店。428-224店内には集英社が手掛けるECとメディアを融合したコマースメディアとして「HAPPY PLUS」も展開。ポップアップスペースでも旬のブランドを取り扱う。
ファッションなどのショップに加え、同フロア唯一の飲食店として出店するのは、ミラノの老舗カフェ「COVA(コーヴァ)」。銀座の商業施設「GINZA SIX」に続く2店舗目で、カフェでは定番のエスプレッソやカプチーノ、リゾットなどのランチや、「サーケル」(チョコレートケーキ)などをそろえるアフタヌーンティーなどを提供。ギフトコレクションも充実させる。
5階には、東急百貨店が編集し、バッグやシューズ、ファッション雑貨をそろえる「+Q(プラスク)GOODS」を展開。「ケイト・スペード ニューヨーク」や「コーチ」「フルラ」など、バッグを中心に革小物やサングラスなどのブランドを集めた「アベニュー」ゾーン、スポーツスタイルを提案する新コンセプトショップ「ABC-MART SPORTS SHIBUYA」やスニーカーストア「ZYX(ジックス)」などシューズを中心とした「パーク」ゾーン、アクセサリーやファッション雑貨などを「ストリート」ゾーンで構成し、イベントスペース2カ所も設ける。
各店舗では開業を記念した限定商品も発売。フィンランド発「マリメッコ」からは、人気の定番バックバッグ「Buddy(バディ)」の限定カラー、レッドが登場。100個限定で、価格は2万5,300円。
渋谷エリア初出店の「a-jolie(アジョリー)」(かばん・帽子・アクセサリー)は人形チャームブランドとコラボし、人形が「SHIBUYA」の文字入りクリアバッグを持ったデザインの限定チャーム(1万3,200円、イエロー60個・レッド30個限定)を用意する。
クリスタルブランド「スワロフスキー」は、アベニューゾーンの一角に出店。オープニングギフトとして1万3,000円(税別)以上の購入客にオリジナルトートバッグ(限定30個)を進呈する。
6階は東急百貨店編集のビューティーフロア「+Q BEAUTY」。「Tom Ford Beauty(トムフォード ビューティー)」「Too Faced(トゥー フェイスド)」など渋谷エリア初出店4店を含む40ブランドを集積。共通環境の中、ブランド間の境を極力少なくし自由に買い回りできるようにしたほか、目玉となるメーキャップゾーンではデジタルサイネージを多用し、ライブ感を演出。イベントスペース5カ所も設け、コスメやフード、ライフスタイルなどの限定店や参加型イベントなどを展開する予定だ。
フロアにはオーストリア・ウィーンの「カフェ ラントマン」が監修するカフェ「ANNA’S by Landmann(アンナーズ バイ ラントマン)」(30席)も出店する。
ファッション・雑貨フロアとなる7階には、アクセサリー、時計、眼鏡など8店がオープン。3階・7階・12階と、渋スク内の主要フロアに開設する3つのイベントスペースの中でも、吹き抜け空間となる7階「L×7(エルバイセブン)」は、待ち合わせスペースにもなるロビーをはじめ、カフェラウンジの機能も持ち、併設カフェとのコラボレーションも想定している。
眼鏡店「フォーナインズ」は、公園通り沿いの路面店を渋スク内に移転する形で新オープン。店頭の流線形の什器やモノトーンに統一した店内に、掛け心地や安定感などにこだわったオリジナルブランドを並べる。
施設内のファッションフロアには国内のセレクトショップの先駆けとなるショップも多く出店。「トゥモローランド」は、フロア内で最も広い角の区画に店を構える。オープンを記念し、新鋭国内ブランド「THE RERACS(ザ・リラクス)」別注のショートモッズコート(メンズ=8万6,900円、ウィメンズ=9万750円、各35着)も販売する。
7階イベントスペースの吹き抜け空間に面した8階フロアには、靴や帽子、生活雑貨などのショップ6店が出店する。
生活雑貨とレディス・メンズのファッションを扱う「ザ・ショップ)」は、「THE」の付くような「これこそは」と呼べるものづくりをコンセプトに丸の内「KITTE」などに出店。横に長い空間を生かした売り場には、オリジナルとセレクトを合わせ、食器やせっけんなどの生活雑貨やウエアなどを並べ、ギフト需要も見込む。
セレクトショップ「Quorinest(クオリネスト)」は、豊富に取りそろえる「ビルケンシュトック」のシューズや海外アパレルブランドに加え、仏ブランド「ロレール」や、頭囲に合わせ1センチ単位でそろえるベレー帽のバリエーションにも注目。渋スク店を旗艦店に位置付ける。
時計やアパレルの修理店なども並ぶ9階は、渋スク内のファッションフロアの中でもライフスタイル色が強く、レッグウエア、ランジェリーからハンカチ、呉服・着物レンタルまで15のショップと、カフェ「タリーズコーヒー」が出店する。
ルームウエア・タオル・雑貨の「UCHINO relax(ウチノリラックス)」は、渋谷エリア初出店となる旗艦店。独自の織り技術でふんわりしたボリュームや柔らかな感触などを実現する高級タオルを販売。「しあわせタオル(バスタオル)」(1万円)、「匠の極み」(8,000円)、「奇跡のタオル」(6,000円)など。限定商品として、通気性・吸湿・撥水(はっすい)性に優れた「マシュマロガーゼ シャンブレーカーディガン」(2万6,400円、限定25着)が登場。
ランジェリー店「ante by intesucre(アンテバイアンテシュクレ)」も渋谷エリア初出店。都内12店舗目となる渋スク店では、1万2,000円以上の購入客先着100人にワコールのランジェリーウオッシュを進呈する。
時計販売のほか、店頭で電池交換や修理、オーバーホールなどのサービスにも対応する「Time Land(タイムランド)」は、旗艦店として出店。
営業時間
ショップ:10時~21時
レストラン:12階=11時~23時