渋谷駅前のハチ公像が3月21日、一日限りで「ドレスアップ」している。
渋谷・神南エリアなどで同日開かれているファッションイベント「SHIBUYA FASHION FESTIVAL(通称シブフェス).7」の一環。デザン案は毎回、ファッションやデザインを学ぶ学生から公募している。
80点集まった中から今回選ばれたのは、大阪モード学園(大阪市北区)ファッションデザイン学科高度専門士コース3年・永江幸平さんの作品。普段手掛けているモード系の洋服とは異なる「ギャル」「カワイイ」系や、動かない銅像に着せるということへの「挑戦」という思いで応募。
同像は待ち合わせ場所として知られていることから、「出会い=結び」をキーワードに「ちょうちょ結び」を導き出した。「出会った時のうれしさ」を表現したサーモンピンクのちょうちょ結びを2段重ね、正面の首元に同フェスを象徴するちょうネクタイをあしらった。
永江さんは「構築的にするか、オブジェ的にするかを一番悩んだ」と振り返り、「デザインした通りの仕上がり」と満足そうな笑顔を見せた。「普段のコンテストでは一般の方々の目に触れることはないので、多くの人に見ていただけるのがすごくうれしい」と話し、「ここで写真を撮っている人たち同士など、新しい出会いが生まれたら」と期待を込めた。
エリア内200店以上が参加する同フェスの参加各店では、店内でパーティーやワークショップを開くほか、限定アイテムの販売などを行っている。
ハチ公像の「ドレスアップ」は22時まで。