渋谷駅南口の「モヤイ像」が12月7日未明、姿を消した。前日までモヤイ像があった場所には「モヤイはいただいた。」というルパン三世からの「犯行声明」が残された。
「犯行」は、平和や日本テレビ放送網、バンダイナムコゲームス、トムス・エンタテインメントなど6社が協賛する「LUPIN STEAL JAPAN PROJECT」によるもの。
「ルパン三世というコンテンツや世界観を活用し、不況など暗いニュースが目立つ日本に、愉快・痛快な話題を提供して活力を与えよう」と発足した同プロジェクト。11月27日に公式サイトを立ち上げ「ルパンに盗んでほしい物」を一般募集。現在までに「おなか周りの脂肪を盗み出せ」「マイナス思考を盗み出せ」「池袋フクロウを盗み出せ」など2万件以上の「依頼」が寄せられているという。
その第1弾として「盗まれた」のがモヤイ像。12月1日より、渋谷の街頭各所に「犯行予告」が掲出されていた。犯行後の7日朝からは、渋谷駅前Q-FRONT(宇田川町)の大型ビジョン「Q’s eye」にも「渋谷南口のモヤイ像は、いただいた。」の犯行声明が流されている。
同所のモヤイ像は、新島の東京都移管100周年を記念し、1980(昭和55)年に新島村が渋谷区に寄贈したもの。JR渋谷駅前にあるハチ公像と並んで待ち合わせスポットとして知られている。
同プロジェクト担当者は「集まった依頼を参考に今後も各地のものを『盗んでいく』予定なので、楽しみにしていてほしい」と話す。
プロジェクトの実施は2010年2月28日までを予定。モヤイ像の今後については未発表。