
渋谷区内のフットサルコートで3月1日、渋谷のITベンチャー6社が参加して1回目となる「スポーツ鬼ごっこ大会」が開催された。
スポーツ鬼ごっこは、一般社団法人「鬼ごっこ協会」(世田谷区)の羽崎泰男会長が、青山の児童育成施設「こどもの城」(渋谷区神宮前5)の児童教育の現場で、鬼ごっこの重要性から想起して開発したオリジナル鬼ごっこ。スポーツ的な要素を含ませ、従来の鬼ごっこに戦術や戦略を要するルールになっており、2012年からは全国大会も開かれている。
スポーツ鬼ごっこのプレーヤー数は7人1チームで、試合時間は5分×2ラウンド(ハーフタイム2分)。時間内に相手陣地の「宝」を多くゲットした方が勝ちで、同時に自陣の「宝」を守る。センターラインを越えて敵陣に入り、相手にタッチされたら自陣のセーフティーゾーンに戻り再スタートする。タッチは必ず両手で行うことなどの決まりもある。
今回の大会は、各社が団結してチームワークにより勝利を目指すとともに、体を動かしながらIT業界の同業社間のスポーツ交流を図ることを目的に企画された。当日はA・Bの2つのリーグ戦の上位2チームが決勝戦に臨んだ。結果、プライベートコーチを見つけるサイト「Cyta.jp」を運営するコーチ・ユナイテッド(東2)が、クラウドソーシングの「ランサーズ」(渋谷3)を5対2で破り優勝を果たした。以下、3位=クラウドワークス(道玄坂1)、4位=「ココナラ」を運営するウェルセルフ(桜丘町)、5位=スクー(道玄坂1)、6位=nanapi(道玄坂1)の順だった。試合後、参加者らは会場を移して懇親会に臨んだ。
同協会理事の羽崎貴雄さんは「IT系の皆さんなので声が小さいかと思っていたが、実際は逆で非常に声が出ていた。勝っても負けても楽しむことに長(た)けている印象だった。ほぼ全員初体験だったにもかかわらず、戦略もあって、見ていて気持ちのいい大会だった」と振り返り、2回目以降の開催にも意欲を見せた。