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恵比寿にベーカリー&カフェ「空と麦と」-自家製自然栽培小麦使う

木調を基調にした店舗外観

木調を基調にした店舗外観

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 恵比寿に1月12日、ベーカリー&カフェ「空と麦と」(渋谷区恵比寿西2、TEL 03-6427-0158)がオープンした。

併設する工房で焼き上げるパンが並ぶカウンター

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 無農薬・無肥料・無除草剤の自然栽培を実践する「空水ビオファーム八ヶ岳」(山梨県北杜市)の池田さよみさんと、岡本順孝(よりたか)さんが開いた。当初、同農園では野菜を栽培していたが、池田さんがパンを作るのが好きだったこともあり、4年ほど前から小麦を中心に栽培。これまで、その小麦を使ったパンを代々木公園で開催されている「東京朝市アースデイマーケット」、国連大学前で開催されている「ファーマーズマーケット」などで販売してきた。

 池田さんの思いから出店した初の常設店となる同店。池田さんが以前、東京のIT関連企業で働いていた際に食生活が乱れていた経験から、働いている女性や子どものいる若い親に「安心・安全なものを食べてもらいたい」と、東京での出店を決めた。

 店舗面積は工房含め18坪弱。店内には10席のイートインスペースを設ける。ヨーロッパの農家のキッチンをイメージした店舗は白や木調を基調に、「落ち着いた雰囲気」に仕上げた。椅子はあえて異なるデザインのものを置いた。

 パンには同農園で栽培する小麦やライ麦、野菜をはじめ、他農園の国産小麦、自然栽培農家の野菜、発酵バター、豆乳、オーガニックドライフルーツ・ナッツ、天然水などを使う。開業に当たり、ベーカリー「シニフィアン シニフィエ」(世田谷区)の志賀勝栄シェフの協力を得て、メニュー開発などを行った。レシピは現在20種ほどあるが、生地の発酵具合などにより店頭に並ぶ種類は日により異なる。

 メニューは、全粒粉の小麦とライ麦の「カンパーニュ」(1,200円)、小麦粉とゲランド塩・天然水・天然酵母のみで作る「バケット」(280円)、甘く味付けした丹波の黒豆をカボチャの入った生地で包む「黒豆パン」(250円)、サワーベリー・クランベリー・ブルーベリーを使うベリーパン(380円)などをラインアップ。オーガニックコーヒー「エチオピアブラック」(450円)も用意しているが、今後はスープやサラダなども提供予定。現在の客単価は800円ほど。

 オープン後の来店客は20~50代と幅広く、8~9割が女性だという。「国産小麦で作るパンは味が豊かで香りが良いので、主食で食べる日本人には合っている。まずはカンパーニュやバゲットで小麦の味を味わってほしい。食べれば全然違うのが分かるはず」と自信を見せる岡本さん。「おいしくて安心・安全、健康に良いものを気軽に取れるメニューを提供していきたい」と話す。

 営業時間は10時~19時。月曜定休。

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