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神宮前にリトアニアのセレクトショップ-日用品やクラフトなど

「商品の良さを伝えられたら」と話すオーナーの松田沙織さん

「商品の良さを伝えられたら」と話すオーナーの松田沙織さん

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 神宮前に11月、日用品や食料などリトアニアの商品をそろえるセレクトショップ「LT shop」(渋谷区神宮前3、TEL 03-3401-0302)がオープンした。

8種の味を展開するビーントゥバーチョコレート「Chocolate Naive」

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 デザインユニットsuimokのメンバーとして活動する松田沙織さんが開いた同店。松田さんがリトアニアに興味を持ったのはファッションを学んでいた美大生のころで、ヨーロッパで見たリトアニアの劇団の舞台を見たのがきっかけ。初めてリトアニアを訪れたのはそれから月日がたった2010年の夏。当初は演劇を見る目的だったが、現地で知り合った人に民芸市に連れて行ってもらうなどして、「リネン以外にもいろいろなものがあることを知った」という。

 現地の人と触れ合う中、「日本のことを好意的に思ってくれている人が多いのに、日本で詳しく知っている人が少ない」ことから、「もっと知ってほしい」と思うようになった。2011年から自身で買い付けたものを紹介する企画展「リトアニア・ダイアリー」を半年に1回ほど開いてきた。次第にショップやギャラリー側から声が掛かるようになり、「いつでも(商品を)見られる場所をつくりたい」と考えていたところ、今年初めにsuimokの事務所を移転することに。

 事務所を兼ねたショップを開くため内装を改装。店舗面積は約15平方メートル。店内は白を基調とした空間で、エントランス付近には天然のリネンや、リトアニアの観光名所でもある巡礼地「十字架の丘」の十字架の色に似ているグレーの古材を取り付けたほか、麦わらで作る伝統装飾「ソダス」をディスプレー。中央に置く什器は、商品を輸入する際に使われた木製のパレット(荷台)を再利用するなどした。BGMは同国のジャズや伝統楽器の音楽を流す。店名の「LT」はリトアニアの略。

 同国へは年に2・3回ほど足を運び、「日々使うことで身近に感じてもらえたら」という思いでセレクトした商品を販売する同店。リネンウエアブランド「muku」=ワンピース(2万9,400円~2万6,200円)やストール(9,450円)、パンツ(1万5,750円~)など、カカオ豆から板チョコにするまでの工程を自社で行う「Bean to bar」チョコレートブランド「Chocolate Naive」=ダークチョコレートや塩キャラメル、蜂蜜入りの「フォレストハニー」など8種のフレーバー(1,260円または1,575円、8種セット3,570円)など。コースター(714円)や大きな洗濯バサミ(1,890円)などの木製品、現地の女性の手編みミトン(7,140円)、陶器のピアス(5,200円)、蜜ろうのキャンドル(5,200円)などのクラフト品もそろえる。

 「リトアニアには素材を生かしたシンプルなもの、自然になじむものが多い。それは日本のわび・さびに通ずるものだと思う」とし、「ヨーロッパ・北欧のものは今までかわいらしい世界に置かれていたが、見方を変えて商品の良さを伝えられたら」と話す松田さん。商品買い付けだけでなく、語学の勉強をするなどしており、「経験してきたことをアウトプットする場として、自分が伝えることが大事。リトアニアを旅した気分になれる店にしていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は15時~20時。水曜定休(12月29日までは13時~21時、無休)。来年は1月6日から通常営業。

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