西武渋谷店モヴィーダ館(渋谷区宇田川町)6階・7階に11月29日、雑貨専門店「ロフト」の新業態「LOFT&(ロフトアンド)」(TEL 03-3462-3838)がオープンする。経営はロフト(千代田区)。
他の業態やクリエーターとのコラボや新事業が「未来のロフトとつながっている」という思いを込め命名した「&(=Ampersand)」。同社がこれまで積極的に取り組んでこなかったという自主企画商品開発に向けたインキュベーションの場で、ラボラトリーの機能も併せ持つ。企業やショップ、クリエーターと商品を共同開発し、既存のロフトにも波及させていくことを目指す。
マスプロダクト(量産品)を扱う既存のロフトに対し、ロフトアンドでは「ワンオフ(単品生産品)」「マスプロダクトのカスタマイズ」などの切り口で「『ここにしかない』生活雑貨の新たな可能性」を探るという。取扱商品数は約3500アイテムで、9割以上が既存ロフトで扱っていない商品となる。コアターゲットは「ロフトを離れている大人」。
店舗面積は6階と7階の2フロア計約660平方メートル。内装は、コーナーごとに壁など境目を作らないオープンな空間を目指した。テーブルの脚には宮城県石巻市のデザイナーを中心に設立された地域のもの作りのための場「石巻工房」の「AAスツール」を使うなどしている。
6階は都市生活者にナチュラルな世界観を提案する「NatuLife」(=Natural×Lifeの造語)フロア。インテリア・アウトドア雑貨を中心に、既存のロフトで展開する家庭用品・バラエティー雑貨などをミックスしたライフスタイルを紹介。同日同館地下1階~5階に改装出店する無印良品の「Found MUJI」や、ロフトがセレクトしたテーブルウエアなどと一緒に提案する、アウトドア用品「SNOW PEAK」のファーニチャーやインテリア雑貨も扱う。
7階は生活雑貨の新たな可能性を探る「LOFT&Creation」。「100円クリエーティブ」から命名した「HYACRE(ヒャックリ)」コーナーでは、世界中の個人・グループなどクリエーターが手掛ける、1,000円未満の低価格商品を扱う。オーブン時には、200円・600円・900円商品をそろえる英発低価格雑貨「THE POUNDSHOP」がポップアップショップを出店(来年1月5日まで)。
クリエーターの作品などをブースごとに展示・販売する「LOFT & Market」コーナーでは、クリエーターが個々に監修する常設ブースと、2~3カ月ごとに入れ替える期間限定ブースを開設。糸井重里さんが主宰する「ほぼ日刊イトイ新聞」で展開する「ほぼ日ストア」などが常設ブースを展開する。同フロアには、レーザーカッターやUVプリンターなどのマシンを設置するデジタルデザイン工房「&Fab」、多目的空間「LOFT Forum」も備える。
低価格雑貨に注目が集まる中、「(大量生産などではなく)クリエーターらの感性をすくい上げて商品化することで差別化を図っていきたい」と同社営業企画部顧客・広報課課長の森山いずみさん。「常に新しいものがある店を目指しているので、日頃渋谷ロフトを利用している方も発見しにお越しいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は10時~21時。