北青山の伊藤忠青山アートスクエア(港区北青山2)で現在、「寺山修司の言葉展」が開催されている。主催はジュエリーとインテリアを取り扱うブランド「e.m.」を手掛けるイー・エム・デザン(港区)。
ジュエリーブランドとして知られる同社だが、内装デザイン、グラフィックデザインなど幅広い分野のデザインを手掛けているほか、イベントのディレクションなども行っている。今回、主催する合同展示会「HUB」マーケットを拡大させる新たな試みとして、初めて展覧会を主催する。
今年は寺山修司没後30年。「クリエーターとして展覧会をデザインする」という観点で内容を考え、「よりデザインの可能性を引き出せる内容」として寺山の「言葉」に注目。参加クリエーターは、寺山の言葉にインスパイアされた作品を展示・販売する。
参加するのは、同ブランドや、タイポグラフィー集団・大日本タイポ組合、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞などの受賞歴があるアートディレクターでアーティスト・えぐちりかさん、ぬいぐるみなどをコラージュしたシャンデリアを制作することで知られる韓国のアーティスト、キム・ソンヘさん、線画で描く動植物のアートワークなどで知られるイラストレーター黒田潔さん、ファッションブランド「suzuki takayuki」のデザイナー・スズキタカユキさん、書道家・武田双雲さん、クリエーティブ・ディレクター山田遊さんなど15組。
作品は1組1~2点を出品。寺山が主宰した劇団「演劇実験室◎天井棧敷」の公演ポスターを、正方形のスカーフ2枚で作るドレス「Picture Dress」にプリントした「天井桟敷ポスター×Picture Dress」(3万8,000円、FUGAHUM)、「作り直しのきかない過去なんて、どこにもないんだよ。」の書(30万円、武田さん)、「書を捨てよ、町へ出よう」で唱えられていた「一点豪華主義」にインスパイア源に、寺山の愛馬をイメージした貯金箱「Horse money bank with a gold lining」(4万5,000円、山田さん)など。
開催時間は11時~19時。入場無料。11月4日まで。