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北青山で新デザインイベント「Any Tokyo」-「これからのデザイン」紹介

「ニューベクトル」をテーマに集めた作品が並ぶ場内

「ニューベクトル」をテーマに集めた作品が並ぶ場内

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 青山シーアイプラザ(港区北青山2)2階のイベントスペースで現在、デザンイベント「Any Tokyo」が開催されている。

3Dプリンターを使った英建築家ダニエル・ウィドリックさんの作品

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 初開催となる同イベントは、複合デザインイベント「デザインタイド」を手掛けてきた田中雅人さんプロデュース、青木昭夫さんディレクションによるもの。「これからのデザインやアイデア」を紹介するイベントとして、「デザインをインテリアやプロダクト主体の視点から見ることの多かった」これまでのデザインイベントでは捉えられなかったようなジャンルの作品やクリエーターにも着目するという。イベント名は「Anything for Anyone」から命名した。

 今回は「ニューベクトル」をテーマに、「社会にイノベーションを起こす可能性のある」デザインやアイデアに注目。国内外15組のアーティストや企業らが出品。会場のアートディレクションはタイポ・グラフィックデザイナー丸山新さん(アンドフォーム)が担当した。

 女性建築家ザハ・ハディドさんに師事後に独立した建築家ダニエル・ウィドリックさんは、3Dプリンターの粉末焼結法(SLS)を使い成形したカスタムメードのコレクション「キネシス」を出品。背骨や背筋周辺の骨や筋肉などの部位をモチーフにデザインを起こしたもので、日本製の3Dプリンターで制作した新作「Little Black Spine」などが並ぶ。

 同イベントに協賛する日本コカ・コーラは、スウェーデンのデザイナー、トマス・メイヤー・ホファーさんがデザインした新アイコングラス「コカ・コーラ ヘリテージグラス」を出品。会場では、仏建築家エマニュエル・ムホーさんが同グラスと、34色のグラデーションカラーに染めた800個の透明アクリル球を使ったインスタレーション「sparkling bubbles」を披露。

 そのほか、プロダクトデザイナー柴田文江さんと木製商品を販売する酒井産業(長野県)が、国産集成材の可能性を広げるために立ち上げた家具ブランド「レイヤーウッド」のベンチ、インドネシアの建築家マックス・グワナンさんの本をモチーフにした照明プロダクト「ルミオエスエフ」、トラフ建築設計事務所(品川区)のスタッキング可能な取っ手付きボックス3つがセットになった可動式ワゴン「コロロワゴン」なども並ぶ。太陽光発電の電力で工場を稼働している伊木工家具メーカー「マティアッツィ」は4人のデザイナーが手掛けたチェアを展示する。

 イベントについて、「ただ美しいだけではなく、暮らしをポジティブに変えてくれるような『これからのデザインやアイデア』を体感する場」と説明する青木さん。「訪れる人々のクリエーティブを刺激する素晴らしいデザイナーや作品が世界から集まっているので、ぜひお越しいただければ」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は11時~20時。入場無料。11月4日まで。

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