渋谷・ハチ公像が10月19日、一日限りで「ドレスアップ」した。渋谷・原宿エリアの商業施設やセレクトショップ、飲食店などで同日開かれているファッションイベント「SHIBUYA FASHION FESTIVAL(通称シブフェス).4」の一環。
ハチ公像が着用したのは東京造形大学造形学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻の学生がデザイン。ファッションやデザインを勉強している学生から公募した作品の中から選ばれた。
「ハチ公というシンボル的な存在に対し、いかに自分が渋谷のイメージにあったデザインを制作する事ができるか、という挑戦的な意味で応募した」という。「白無垢(むく)のような着物で『女性的』なイメージ、白黒のストライプや赤の三角形で『男性的』なイメージを制作し、渋谷の若者のファッションのように性別にとらわれないような自由な衣装を目指した。海外からの観光客の方にもハチ公=東京・シブヤのモチーフ、日本を感じてもらえるような衣装にしたと作品を紹介し、「自分の作品が選ばれて驚いている」と喜びを表す。
「シブフェス.4」には、渋谷パルコや西武渋谷店、ラフォーレ原宿、東急プラザ表参道原宿などの商業施設、ベイクルーズグループ、パルグループ、アッシュ・ペー・フランス、ビームス、ユナイテッドアローズなどの300店以上の店舗が参加。ナイトアウト(22時までの営業時間延長)、割引、ショップ内イベントなどを行う。
オフィシャル会場となる「みやしたこうえん」は「シブフェスパーク」として営業(13時~20時)。東京コレクションブランド「DISCOVERED」「Jenny Fax」などのほか、セレクトショップ「CANDY」(宇田川町)によるファッションショーを開く。ファッション業界関係者が出展するフリーマーケット「シブフェスマーケット」や、ファッションブランドMELANTRICK HEMIGHTと「しげくに屋55ベーカリー」(武蔵野市)がコラボしたカフェ、ケバブ・クレープ・ドリンクなどの屋台も出店している。