千駄ヶ谷に10月12日、LAブランド「BAND OF OUTSIDERS(バンド オブ アウトサイダーズ)」の世界初の旗艦店(渋谷区千駄ヶ谷2、TEL03-6758-0620)がオープンした。経営はサザビーリーグ(同)。
全ての什器とつながっているスチールの柱「モンスター」が特徴的な店内
2004年、デザイナーのスコット・スタンバーグさんが立ち上げたブランド。当初はシャツとタイを手掛けていたが、テーラー歴50年のテーラー職人マーティン・グリーンフィールドさんからテーラードを本格的に学び、スーツも展開するようになった。スタンバーグさんは映画業界に勤めていた経験があり、ブランド名は映画「はなればなれに」(ジャン=リュック・ゴダール監督)の英題から命名した。
2011年、同社が日本国内における独占販売契約を締結し、百貨店やセレクトショップを中心に展開。同年夏にショップオープンを計画していたが、「最適な場所やタイミング」を図り出店を見送っていた。都内で出店地の候補を探し、「ゆっくりとした開放感と雰囲気が決め手」となり、同エリアに決めた。
世界初の直営店で、旗艦店に位置付ける同店の店舗面積は167.97平方メートル。コンクリート打ちっぱなしの壁に囲まれた店内中央には、「モンスター」と呼ぶスチールの柱を設置。柱はラック、ディスプレーケース、フィッティングルーム、マネキン、レジデスクなど全ての什器が鉄のパイプでつながっており、フィッティングルーム以外の什器は360度移動できるため、レイアウトが変更できるようになっている。内装はNYの建築事務所LOT-EKが担当した。
同店では、メンズ・レディスのアパレル、雑貨など各カテゴリーの商品をそろえる。価格帯は、ジャケット=10万円~20万円前後、シャツ3万円前後、パンツ=3万円~5万円前後、ネクタイ=1万円前後ほか。オープンを記念して、インソールと靴底を赤・青のバイカラーに仕上げたバンズのスニーカー(1万5,750円)などを同店限定販売する。
初めて同所を訪れた際、「突き抜けるような青空が印象に残った」というスタンバーグさん。同店について「型にはまったルールや簡単に言葉で説明できるような店ではなく、他に類を見ないような環境づくりを目指した。重要なのは店舗自体が生き物のような、躍動感あふれる空間にすることだった」と話す。
営業時間は11時~19時30分。