南青山・骨董(こっとう)通りに8月、ニューヨーク発カジュアルダイニング「クリントン・ストリート・ベイキング 東京」(港区南青山5、TEL 03-6450-5944)がオープンした。経営はCSBジャパン(同)。
2001年にニール・クレインバーグさんとディディ・ラーマンさん夫妻が開いた同店。オムレツやエッグベネディクト、マフィン、パンケーキなどブランチメニューを中心にそろえ、地元の人たちをはじめ、観光客などが来店し「行列1時間待ちは必至」と言われるようになったという。「その味にほれ込んだ」という同社の経営陣らが2年間交渉し、世界2店舗目となる同店の出店が決まった。ニューヨーク本店は、日本人の来店が多く、「日本の方々にもっとお楽しみいただきたい」というNY側の思いとも重なったという。
本店の出店地がニューヨークの中心部ではなく、ローワー・イーストサイドで「地元の方たちがリラックスできる雰囲気」があることから、「共通の雰囲気を持っている」と感じた骨董通りへ出店。店舗面積は50坪。席数は65席を用意。店舗は本店を「忠実に再現しよう」と、赤や緑などのシンボルカラーを取り入れた。
「僕が小さいころから食べてきた料理」(クレインバーグさん)という、ニューヨーク本店と同じメニューをそろえる。粗めにひく小麦粉を使い、トッピングする生の果物を生地にも混ぜるパンケーキ「パンケーキwithメープルバター」(ブルーベリー・バナナとクルミ・チョコレートの3種から選ぶ、1,500円)や、マフィンを使うことが多いところを小麦粉から作るビスケットを使い、ポーチドエッグやハム、オランデーズ・ソースなどを添える「エッグベネディクト」(1,600円)など。客単価は2,500円前後。
オープン後は20代後半~30代・40代の女性の来店が多く、女性同士、カップル、ファミリーなどでの利用があるという。オープン直後は最長1時間半ほどだった行列も、9月に入ると2時間ほどになる日も。達川紘樹社長は「人種・年齢問わず多くの方々に10年以上愛されているニューヨーク本店同様、年齢や性別に関わらず多くの方にずっと愛していただける、最高の料理と居心地の良いサービスを目指す」と意欲を見せる。
営業時間は8時~23時(9月末までは16時まで)。