西武渋谷店(渋谷区宇田川町)A館地下1階の食品館「諸国銘菓」で9月11日、「インコ風味」のアイスクリーム「インコアイス」の常設販売が始まった。
(左から)「セキセイインコアイス」、「オカメインコアイス」、「ぶんちょ仕立てのフィンチアイス」
神戸で梅川慶之さん・千尋さん夫婦が営む、鳥を見ながら食事ができるカフェ「とりみカフェ ぽこの森」(神戸市灘区)で提供する同アイス。アイスには、バニラアイスに小鳥の餌となるアワや麦、フルーツ、ヒマワリの種などを混ぜ込んでいる。もともと5月に大阪で開催されたイベント用に開発した商品だったが、販売後にツイッターなどで話題を集め、8月にラフォーレ原宿(神宮前1)で限定販売するとオープン前から行列ができ、午前中に完売した。今月8日・9日に横浜のイベントに出展するも、開店前に整理券配布が終了するなど反響を呼んでいる。
利用客から同アイスが話題になっていることを耳にした西武渋谷店の食品担当者が、「渋谷のマーケットに合うのでは」とカフェに常設販売の話を持ち掛けた。全国各地から問い合わせがある中、「最初に(常設販売に関する)問い合わせがあった」(千尋さん)ことから関東圏では初の常設販売が決まった。
店頭に用意する販売ケースには小鳥のデザインをあしらい、「メルヘンチックな売り場」に仕上げた。ヒエ・アワ・キビなどの雑穀と、「セキセイインコが好きな」リンゴなどが入った「セキセイインコアイス」、ナッツやリンゴなどのフルーツが入った「オカメインコアイス」、雑穀やマシュマロを入れた「ぶんちょ(文鳥)仕立てのフィンチアイス」の3種を用意する。価格は1個315円。1日300個(各種100個×3)限定。
「1個だけ食べてみたいという方にも購入いただけるのでは。並んでも購入いただけない方もいらっしゃったので、いつでも提供できるようになったのはうれしい」と笑顔を見せる千尋さん。「具材がカギ」になっており、バニラアイスと具材を一緒に食べることで「風味が増す」という慶之さんは「(インコアイスと知らずに)普通に食べてもおいしいアイスだと思うので、気軽に味わっていただければ」とは話す。
初日の11日にはオープン前から10人ほどが同アイスを求め列を作った。先頭に並んでいた練馬区在住の阿部智子さん(大学4年)は9時10分ごろ来店。セキセイインコを飼育していることもあり、「セキセイインコアイス」を購入。商品は知っていたが食べるのは初めてで、「飼っているインコと同じ匂いがするか楽しみ」と話していた。
営業時間は10時~21時(日曜・祝日は20時まで)。