渋谷エクセルホテル東急(渋谷区道玄坂1)5階ロビーで9月1日、「復興みこし」の展示が始まった。
旧円山町地域にあった三業会(料亭・芸妓屋・待合)が購入し、昭和20~30年代の金王八幡宮大祭で、戦後の渋谷の復興を願い地域の住民が担いでいた同みこし。1861年に創業し太鼓・みこしの製造・制作などを手掛けている宮本卯之助商店(台東区)のみこし師が作成したものという。
その後、同みこしは墨田区在住の個人が約15年所有・保管していたが、東日本大震災を受け、「被災地の復興支援に役立ててほしい」と寄贈を決意。昨年10月に、被災地で復興支援活動している「ひこばえの会」を通じて、津波により子どもみこしを流失した宮城・気仙沼のみこしを担ぐ会「弁天連」に寄贈。今年8月に開かれた「気仙沼港まつり」「鎮魂の福興祭」などで担がれた。
今回、今月14日・15日に開催される金王八幡宮大祭の時期に合わせ「里帰り」した。併せて、東日本大震災後の気仙沼の様子や、同みこしが担がれた祭りの様子を収めた写真などを紹介するミニ写真展も開いている。
展示は今月20日午前中まで。