シアター・イメージフォーラム(渋谷区渋谷2、TEL 03-5766-0114)で8月17日から、トルコ北東部の村のゴミ騒動を追ったエコロジカル・ドキュメンタリー「トラブゾン狂騒曲~小さな村の大きなゴミ騒動~」が公開される。
舞台はトルコ北西部トラブゾン地域の村チャンブルヌ。2005年、同作のメガホンを取ったファティ・アキン監督が祖父母の故郷でもある同村を訪れた際、同村にごみ処理場が建設されることを知り「衝撃を受けた」ことから撮影を敢行。ビニールシートで土への汚染を防ごうとしたり、「小さな」汚水処理槽を作ったりする政府の計画、視察にやって来る役人たちと住民のやりとりなど、足掛け5年をかけて撮影・製作した。
アキン監督は1973年ドイツ・ハンブルク生まれ。ハンブルク造形芸術大学卒業後、1995年に短編作品「SENSIN…YOU’RE THE ONE!」で監督デビュー。偽装結婚から生まれた愛を描いた「愛より強く」(2004年)でベルリン国際映画祭金熊賞を、ハンブルクのレストランを舞台にした「ソウル・キッチン」(2009年では)ではベネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞。同村でラストシーンを撮影した「そして、私たちは愛に帰る」(2007年)ではカンヌ国際映画祭最優秀脚本賞を受賞するなど、「世界三大映画際」で受賞歴がある。
今月18日には公開記念イベントを行う。ごみ拾いボランティアのNPO法人「グリーンバード」(神宮前6)代表の横尾俊成さん、環境広告社サステナ(富ヶ谷1)社長のマエキタミヤコさんを招きトークショーを開くほか、宮益坂や明治通り周辺のごみ拾いも予定する。