代官山エリアのカフェ5店舗で7月23日、オーディオブックが体験できる「オーディオブックカフェ」が始まった。主催はオーディオブックの制作・配信事業などを手掛けるオトバンク(文京区)。
オーディオブックは書籍を音声化した「耳で聞く本」。同社は2007年からオーディオブックを配信するサイト「FeBe(フィービー)」を運営。配信タイトル数は1万以上。登録会員数は約10万人(今年3月現在)。これまで、ビジネス書や自己啓発書を中心にラインアップしていたこともあり、会員・購入者の8割近くが男性で、年齢層は30~40代が中心。
現在、女性の利用促進を図り、小説や恋愛・結婚に関するオーディ―ブックの配信を強化している。その一環として「聴く書週間」を展開。協力カフェに試聴機を置き体験できるようにする。ターゲットは20~30代の女性。「落ち着いた場所・時間に読書したい」というアンケート結果もあり、代官山エリアで行う。試聴機設置店は、「Sign daikanyama」(代官山町)、「2-3 Cafe」(猿楽町)、「holy」(恵比寿西2)ほか。各店に1台~3台を用意する。
今回5つのテーマに合わせた25種のオーディオブックを用意。コンテンツは、「賢い女に見られたいアナタへ」=「いまの日本 よくわからないまま社会人している人へ」(池上彰さん著、海竜社)、「聞く力-心をひらく35のヒント」(阿川佐和子さん著、文春新書)、「物語の世界に浸りたいアナタへ」=「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウさん著、集英社)、「神様のカルテ」(夏川草介さん著、小学館)など。20~30分試聴することができる。
同社経営企画室広報部チームリーダーの中川真実さんは「耳で本を聞くという新しいエンターテインメントを体験していただき、読書をする手段の一つとして選択肢に入れていただければ」と話す。
営業時間は店舗により異なる。今月28日まで。