神宮前の東京ウィメンズプラザ(渋谷区神宮前5)とスパイラルホール(港区南青山5)で7月5日から、「第22回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」が開催される。
1992年、中野サンプラザ(中野区)の研修室を会場にセクシャル・マイノリティー解放運動の一環として始まった同祭。毎年、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)をテーマにした映画を上映している。
上映作品全作が国内初上映となる。海外ドキュメンタリープログラムでは、映画「ピンク・フラミンゴ」(1972年)や「ヘアスプレー」(いずれもジョン・ウォーターズ監督、1987年)などに出演していることでも知られるドラァグクイーン、ハリス・グレン・ミルステッドの素顔に迫った「伝説のディヴァイン」(ジェフリー・シューワルツ監督、2013年)や、トランスセクシュアルのポルノ俳優バック・エンジェルさんを6年の歳月をかけて撮影した「ミスター・エンジェル」(ダン・ハント監督、2013年)など4作を紹介。
長編プログラムでは7作品をラインアップ。ゲイであることを隠しながら過ごす主人公を中心に展開するラブコメディー「ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー・トゥモロー?」(アーヴィン・チェン監督、2013年)、人種・紛争・暴力の問題などを絡ませながら2人の若者の関係を描いた「アウト・イン・ザ・ダーク」(ミハエル・メイヤー監督、2012年)、母と娘の関係を通じて、セクシュアル・マイノリティーの「家族」の姿を描くコメディー・ドラマ「ママったらアルゼンチン」(リリアーナ・パオリネッリ監督、2010年)ほかを上映。
そのほか、海外の短編作品を紹介する「海外短編プログラム」、国内で製作された短編作品を上映し、観客の投票でグランプリを決める「レインボー・リール・コンペティション」なども展開する。
開催期間は、東京ウィメンズプラザホール=5日・6日、スパイラルホール=12日~15日。鑑賞料は、1回券=当日1,500円ほか。