東急不動産(渋谷区道玄坂1)が現在、原宿・明治通り沿いの商業施設「b6」(神宮前6)跡を活用した都心型商業ビル「(仮称)神宮前6丁目プロジェクト」の開発を進めている。
「b6」は2006年10月に開業し昨年9月に閉館。同社は今年1月に、特定目的会社から同不動産の信託受益権を取得し、3月に同プロジェクトをスタート。4月から5月にかけて「ハイネケン・スターラウンジ」として暫定利用していた。6月1日に既存建物の解体工事に着手し、テナント募集を本格的に始める。
敷地面積は約655坪。フロア構成は地下1階~11階を予定。デザイン設計は、代官山T-SITE(猿楽町)などを手掛けている建築家ユニット「クライン・ダイサム・アーキテクツ」をプロポーザル方式で選んだ。随所にテラスなどを設け、建物内外で「緑や光を感じる」空間を演出するという。
核テナントとなるのは、ブライダル大手のテイクアンドギヴ・ニーズグループのブライズワード(名古屋市)が手掛けるウエディング施設。面積は2347平方メートル(予定)。チャペルやバンケット(披露宴会場)、レストランなどを備える予定。地下1階と明治通りに面した路面の大型区画(200~300坪)にはファッションブランドを誘致するほか、カフェやクリエーティブスペースなどの入居を計画している。
同所は東京メトロ・明治神宮前(原宿)駅近くに位置し、今年3月の東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転開始に伴い「広域からの集客」とともに、同社が昨年4月神宮前交差点に開業した「東急プラザ 表参道原宿」(神宮前4)、現在渋谷駅周辺地区で進む再開発地区など「エリア回遊性の高まり」が期待される。
「b6」の解体工事は今年12月までを予定。2015年春開業予定。