原宿・明治通り沿いのアート・デザイン・カルチャーを発信する「TOKYO CULTUART by BEAMS」(渋谷区神宮前3、TEL 03- 3470-3251)で5月24日、「脊振(せふり)ILC展」が始まった。
ILC(国際リニアコライダー)とは素粒子物理学の巨大実験施設。地中に全長約30キロのトンネルを作り、電子と陽電子を光に近いスピードまで加速して衝突させ、宇宙誕生の瞬間(=ビッグバン)を再現する実験を行うもの。福岡県と佐賀県が、両県の県境にまたがる山地・脊振を建設候補地として誘致を目指している。
両県は「脊振」「ILC」というキーワードの認知向上を目指し、プロモーション動画「脊振ILCハイスクール」の制作をチームラボ(台東区)に依頼。早稲田大学系属早稲田佐賀中学校・高校の生徒や、「仕込みiPhone」動画で知られるパフォーマーで映像作家の森翔太さんが出演するミュージカル風の映像で、ILCの仕組みなどを説明している。4月にユーチューブで公開。5月24日現在、再生回数は14万回を超えている。
会場には、デジタルサイネージとカメラ、モチベーションセンサーを組み合わせたフェイスブック連動型のカメラ「teamLabCamera」を設置。漫画家でイラストレーターの見富拓哉さんがデザインした動画に登場するキャラクターのフレーム(2種)で、撮影すると被写体が漫画風の絵に加工される。ハンガーにかかった商品を手に取ると、ショップ内のサイネージに、その商品がコーディネートされた写真や動画を表示するインタラクティブハンガー「teamLabHanger」では、ビームスとコラボしたTシャツ(3,675円)、ポロシャツ(3,990円)などを手に取ると、商品を着た森さんの動画が流れる。
そのほか、森さんが再編集した未公開シーンの上映、アニメーションを担当した「らっパル」さんが作った爆発などのアニメ素材などを使ったiPhone、パソコンのインスタレーションを展示。森さんの「生ポラ写真」(5枚500円)なども販売している。
営業時間は11時~20時(最終日は18時まで)。今月29日まで。