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表参道で「お金」がテーマのアート展-ポップコーンで経済危機を表現

個人や団体が時間やスキルを提供し合うプラットホーム「time/bank」(フリエタ・アランダさん、アントン・ヴィドクレさん、2009年~)

個人や団体が時間やスキルを提供し合うプラットホーム「time/bank」(フリエタ・アランダさん、アントン・ヴィドクレさん、2009年~)

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 表参道「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)3階のギャラリー「EYE OF GYRE」(TEL 03-3498-6990)で現在、「Money after Money|信用ゲーム2013」展が開催されている。主催は、メディアプロデューサーの桝山寛さんらが今春設立した一般社団法人MAM。

ポップコーンマシンを使い11の経済危機を表現した作品

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 作品やプロジェクトを通じ「お金」や「経済」を具体化することで「分かりやすく」し、「ひと味違った『お金』の可能性」を探るという同展。会場には、アンディー・ウォーホルシルクスクリーン「$1」(1982年)やヨーゼフ・ボイスが唱えた概念「Kunst=Kapital(芸術=資本)」のサインが入った3作品を展示。そのほか、2008年のリーマンショック以降に発表されたアーティストの作品やプロジェクトを紹介する。

 イギリスのエリー・ハリスンさんの作品は、ウォール街株式市場の暴落や日本のバブル崩壊、リーマンショックなど11の経済危機をポップコーンがはじける様子で表現した「経済危機の歴史」(2009年)。テーブルの上には11台のポップコーンマシンを配置。展覧会の開場時間を1世紀とし、各金融危機の起きた年代に合わせてタイマーをセット。時間が来るとマシンが稼働しポップコーンがマシンから飛び出す。

 2009年5月31日から毎日、ドイツ連邦財務省に毎日1セントを送付するアートプロジェクト「MACHAT GESCHENKE:資本論」を行っているのはドイツのクリスティン・ラールさん。送金する際の「支払い理由欄」(最大108文字)にマルクス著「資本論:経済学批判」の文を最初から順に書き込み、プロジェクト開始から43年後の2052年ごろに約157ユーロと同書の全編が届けられる予定。

 そのほか、個人や団体が時間やスキルを提供し合うプラットホーム「time/bank」(フリエタ・アランダさん、アントン・ヴィドクレさん、2009年~)、防犯目的で開発された、過去の所持者を記録できる通貨「ストリーマー」を巡る短編映像「TRAIL$」(ニティパク・サムセンさん、2010年)なども紹介する。

 5月11日~26日には、館内や周辺エリアでiPhoneアプリ「MoneyFinder」(11日公開予定、ダウンロード無料)を使った、アートユニット「エキソニモ」による参加型ゲーム「Money Finder Harajuku」を行う。参加者が、街中に通貨を仮想的に埋めたり、埋められた通貨を掘り起こしたりする。通貨が掘り起こされると、埋めた人に掘り起こした人の情報(映像)が届く仕組み。12日・26日にはエキソニモ・千房けん輔さんのワークショップを行う。各日14時~17時。参加無料。定員は各回先着10人。

 開催時間は11時~20時。入場無料。今月26日まで。

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