東急東横線渋谷駅跡のイベントスペース「SHIBUYA ekiato」に3月28日15時、世界最大の「UTストア」となる「UT POP-UP!TYO(ユーティーポップアップ トーキョー)」が期間限定オープンする。
同スペース一般利用として初のイベントとなる。2003年からグラフィックTシャツを展開してきたユニクロ(山口県山口市)が2007年に、佐藤可士和さんをクリエーティブディレクターに迎え立ち上げた「UT」。Tシャツをメディアと捉え、さまざまなブランドやキャラクター、企業とコラボした商品を展開している。
今春から、「Tシャツは楽しいものということを表現するストア」をコンセプトに全国でポップアップストアを展開していく予定で、同店はその1号店となる。約200坪の空間では、1000種以上、1万2000枚以上のTシャツを展示・販売。商品は平置きせず、ハンガーにかけて陳列するほか、線路だった部分などにはTシャツをつるしてディスプレーしている。場内にはレジ10台、フィッティングルーム15カ所を備えた。
MTVやコカ・コーラ、FIATなどとのコラボTシャツ(各990円、メンズ)、英ファブリックブランド「CABBAGES&ROSES」とのコラボチュニック(1,500円)、ディズニーやスヌーピーとのコラボマキシワンピ(1,990円、以上レディス)、サンリオやスターウォーズとコラボしたTシャツ(790円、キッズ)など、先行販売する新作Tシャツ100種類もそろう。
同社は同日、新開発したスマートフォン向け動画アプリ「UT CAMERA」(iPhone版とAndroid版、無料)の配信を開始。場内に同アプリの撮影ブースを設ける。アプリで撮影(約3秒)したムービーはUTオフィシャルサイトにアップロード、ツイッターやフェイスブックでシェアもできるほか、ムービーを投稿すると、約1分後に場内の巨大モニターに映し出されるようになっている。同所で商品を試着して撮影すると、その場で使えるクーポンも進呈する。期間中、撮影会への参加人数1万人を見込む。
初日には佐藤さんや同社UT事業チームリーダー松沼礼さんが来場。佐藤さんは「みんながびっくりするイベントをやりたいと考え、場所を探していた。エキアトは今しか使えないので、必ずここでやりたいと思った」と話し、「柳井(正)社長から世界一のTシャツブランドを作ってほしいと言われた。それくらい力を入れてやっている。これからも面白いことをやっていくので期待していただきたい」と話した。
松沼さんは「売り上げ枚数も1億6000万枚を越え、世界中から愛されている。Tシャツはメッセージ性があり、1番自分を表現できるツール。UTはコミュにケーションツールになりたいと思っているので、着て・楽しんで、シェアしたり会話をしたりしていただくのが大事。それができるのはここ。UTの楽しさを体感してほしい」と来場を呼び掛ける。
営業時間は12時~21時。4月7日まで。「UT POP-UP!TYO」は今後、NYやロンドン、パリ、シンガポール、バンコクなどで展開予定。