渋谷・桜丘町に3月16日、セレクトショップ「DESPERADO（デスペラード）」（渋谷区桜丘町、TEL 03-5459-5505）が再オープンした。経営はパノラマ（同）。

レイアウトを変えやすいフレキシブルな空間の「ロビースペース」

　同店は2000年にアパレル大手のルック（目黒区中目黒2）がオープン。会社の方針転換から今年1月末に閉店したが、同店にかける「思いが強かった」というバイイングを担当していた泉英一さんが、「ショップの存在価値を強く訴える関係者やファンが多かった」こともあり、新会社を設立し再オープンした。

　同店のコンセプトは「3つ星ホテルのようなコミュニティーストア」。ファッションを中心に、アートや音楽、エンターテインメントなどさまざまなジャンルの物や事、「人が行き交う場」を提供するという。

　店舗面積は53坪。店頭にはメキシコ風の植栽やプールサイドを模した庭をデザイン。テーブル席やブックショップ「ユトレヒト」（港区南青山5）から譲り受けた小屋などを置く。小屋では洋服のワークショップや企画展、映画やファッションショーの上映会なども行っていく予定。エントランスを入ってすぐのスペースには、キッチンを配すほか、可動式の什器や壁で、レイアウトを変えやすいフレキシブルな空間の「ロビースペース」で、ダンスイベントや演劇なども行える空間になる。

　店内は、ポップアップショップや展覧会などにも使えるギャラリーのような白い空間「ホワイトルーム」、床と壁にゼブラ柄のカーペットを敷くほか、壁にはさまざまな形や色のフックを付けた「カーペットルーム」、れんがや暖炉などを「ポップにデザインした」という「レンガルーム」の3つの空間で構成。シャワールームを模したフィッティングルームは、以前の店舗のまま使う。

　レディスアパレル、バッグ、シューズ、アクセサリーなどの服飾雑貨、生活雑貨、インテリアなどをそろえる同店。取扱ブランドは、ロンドンの「Peter Jensen」、パリの「ANDREA CREWS」、ベルリンの「STARSTYLING」、国内ブランド「Desertic」、帽子ブランド「furusawa masakazu」、アクセサリー「SOOP」など。

　「ファッションは素晴らしいもので、楽しいもの、身近なもの。それぞれの人のものであり、よりパーソナルなものであってほしい」と泉さん。「インスピレーションを刺激する店内で、自由に洋服選びを楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。店内では今月末まで、京都発ブランド「●（hokuro）」の、星座アクセサリーの流星群シリーズのインスタレーション「ホクロ神話 十二星座の装飾具」を開催。

　営業時間は12時～20時。