渋谷・公園通りの「たばこと塩の博物館」(渋谷区神南1)が9月2日、閉館する。
1978(昭和53)年、旧日本専売公社(現・日本たばこ産業)が当時専売制を導入していた「たばこ」と「塩」に関する研究資料・調査を集積する博物館として、渋谷・公園通り沿いに開館。1階~4階の計4フロアで延べ床面積は3216平方メートル。視聴覚ホール、4つの展示室などを擁する。
1985(昭和60)年、たばこ事業の民営化に先駆け資料を増加し常設展示を全面改装したほか、1996年、2001年にはそれぞれエントランスホールやミュージアムショップや視聴覚ホールなどを改装。2009年4月には公園通り沿いにテラス席付きのカフェをオープンした。閉館は、建物や設備の老朽化、展示・収蔵スペースの不足によるもの。
今年で35周年を迎える同館では「たばこと塩」をテーマにその歴史や文化を伝える博物館として、常設展や講演会などを開いてきたほか、これまでに232回の企画・特別展を開催。昨年8月には延べ来館者が300万人を突破した。
閉館に向け常設展示に加え、順次2つの企画展を実施。閉館直前には特別展「渋谷公園通り たばこと塩の博物館物語(仮称)」(7月27日~9月1日)を開催予定。開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館。入館料は、大人=100円、小・中・高校生=50円ほか。
閉館後、同社が所有する墨田区内の敷地に移転・リニューアルオープンする。延べ床面積は6600平方メートル。2015年春に開館予定。